ED17
文字数 1,080文字
ED17というのは実に面倒くさい機関車で、様々な出自の機関車をひとまとめにしてある。
それぞれが改番と改造を何度も繰り返し、
1030→ED13→ED17
というグループと、
1040→ED50→ED17
というグループと、
6000→ED52→ED18→ED17
というグループと、
6000→ED52→ED17
というグループと、
6000→ED51→ED17
がごっちゃになっている。
(筆者からの切実なお願い:
筆者が作った上記の表はおそらく間違っている。信用しちゃだめです)
その点、EF50などは実に「いい子ちゃん」で、改番は一回きり、
8000→EF50
はい。これでおしまい。
ところが、
「ちょっと待て、8100は蒸気機関車じゃないか。7800も蒸気機関車だろ? じゃあ8000は電気機関車なのに、蒸気機関車の間に挟まれていたのか?」
とお思いの方もおられよう。
まったくその通り。
たわむれに、8000番台近辺を抜き出すと、
7800
7850
7900
7950
8000 のちのEF50
8010 のちのEF51
8050
8100
8150
8200 のちのC52
蒸気機関車と電気機関車が混じって、もう混乱もいいところ。めちゃくちゃですわ。
当時の鉄道ファンはこれを全部暗記したのだろうか。
この後に行われる称号改正(昭和3年)は、面倒な電気機関車をワク外に追い出すための改番という意味もあったろう。
ただ電気機関車についてはみな「E」を冠し、区別がつきやすくはするものの、蒸気機関車については何もつけず、
C52→SC52
などとしなかったのは、ナンバープレートを作り直すコストを見てのことだろうな。
実は似たような例が貨車の世界にもあり、家畜車というのは文字通り、動物を運ぶ車のことで、家畜の「カ」だから、「カ」と呼ばれた。
カ3000とかね。
牛を運ぶならこれでいいけれど、時にはブタも運びたい。
牛なら数匹で車内もいっぱいになろうが、ブタの場合はスペースがもったいない。
そこで車内に床を設け、2階建てのようにして、ブタを上下二段に積み込む形の貨車が作られた。
ブタ積車ですな。
車体の記号は、新記号「ウ」を制定し(牛の「ウ」ですぜ)、
従来の牛用貨車:「カ」→「ウ」に書き換え。
新登場のブタ積車:これを新たに「カ」と称する。
というつもりであったが、この時点ですでに数千両存在していた牛用「カ」の記号を全車書き換えるなんて、
「とてもやってられん」ので、
従来の牛用貨車:「カ」のまま。
新登場のブタ積車:これを「ウ」と称する(牛の「ウ」ですぜ)。
ことになったそうだ。
それぞれが改番と改造を何度も繰り返し、
1030→ED13→ED17
というグループと、
1040→ED50→ED17
というグループと、
6000→ED52→ED18→ED17
というグループと、
6000→ED52→ED17
というグループと、
6000→ED51→ED17
がごっちゃになっている。
(筆者からの切実なお願い:
筆者が作った上記の表はおそらく間違っている。信用しちゃだめです)
その点、EF50などは実に「いい子ちゃん」で、改番は一回きり、
8000→EF50
はい。これでおしまい。
ところが、
「ちょっと待て、8100は蒸気機関車じゃないか。7800も蒸気機関車だろ? じゃあ8000は電気機関車なのに、蒸気機関車の間に挟まれていたのか?」
とお思いの方もおられよう。
まったくその通り。
たわむれに、8000番台近辺を抜き出すと、
7800
7850
7900
7950
8000 のちのEF50
8010 のちのEF51
8050
8100
8150
8200 のちのC52
蒸気機関車と電気機関車が混じって、もう混乱もいいところ。めちゃくちゃですわ。
当時の鉄道ファンはこれを全部暗記したのだろうか。
この後に行われる称号改正(昭和3年)は、面倒な電気機関車をワク外に追い出すための改番という意味もあったろう。
ただ電気機関車についてはみな「E」を冠し、区別がつきやすくはするものの、蒸気機関車については何もつけず、
C52→SC52
などとしなかったのは、ナンバープレートを作り直すコストを見てのことだろうな。
実は似たような例が貨車の世界にもあり、家畜車というのは文字通り、動物を運ぶ車のことで、家畜の「カ」だから、「カ」と呼ばれた。
カ3000とかね。
牛を運ぶならこれでいいけれど、時にはブタも運びたい。
牛なら数匹で車内もいっぱいになろうが、ブタの場合はスペースがもったいない。
そこで車内に床を設け、2階建てのようにして、ブタを上下二段に積み込む形の貨車が作られた。
ブタ積車ですな。
車体の記号は、新記号「ウ」を制定し(牛の「ウ」ですぜ)、
従来の牛用貨車:「カ」→「ウ」に書き換え。
新登場のブタ積車:これを新たに「カ」と称する。
というつもりであったが、この時点ですでに数千両存在していた牛用「カ」の記号を全車書き換えるなんて、
「とてもやってられん」ので、
従来の牛用貨車:「カ」のまま。
新登場のブタ積車:これを「ウ」と称する(牛の「ウ」ですぜ)。
ことになったそうだ。