連結器

文字数 485文字

 基本的な話なので、よくご存じでしょうが。

 鉄道模型の連結器とは違って、実物の自動連結器はただ2両を接触させるだけでは連結してくれない。
 解放テコを事前に動かして、ナックルを開いておかなくてはならない。

ナックル:自動連結器の先っぽのあの動く部分。アゴと呼ぶ人もいるかも。

 ただ自動連結器にも種類があって、ロコや貨車のように解放テコが上にあるタイプを「上作用」。
 客車などのように、解放テコが連結器の下にあるのを「下作用」と呼ぶ。
 で、上作用の場合、何も考えずに解放テコをガシャンとやれば、ナックルが自動で開くから問題はない。後はそのまま連結できる。

 ところが下作用の場合はそうはいかず、解放テコをガシャンとやっても、ナックルを留めているロックが外れるだけで、ナックル自体はビクとも動かない。
 だから作業員が、手でナックルをガチャンと開いてやる必要がある。
 キハについている自動密着連結器も、これは同じ。

(なんでお前は、こんなことを知ってるんだ?)

そりゃあ、あちこちの博物館の展示車両で実験してみたからですがな。車両に手を触れることが禁じられていない博物館も存在するので。
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