2エンジン

文字数 549文字


 国鉄時代、特急用と58系を除くキハにおいては、形式番号にあるルールが存在していた。
「十の位」はともかく、「一の位」については、0から4までが両運車。
 5から9が片運車または中間車という決まり事。
 だから表を作ってみたが、


キハ10 両運
キハ11 両運
キハ12 両運
キハ13 (空番)
キハ14 (空番)

キハ20 両運
キハ21 両運
キハ22 両運 
キハ23 両運 
キハ24 両運

キハ30 両運
キハ31 両運
キハ32 両運
キハ33 (空番)
キハ34 (空番)

キハ40 両運
キハ41 (空番)
キハ42 (空番)
キハ43 (空番)
キハ44 (空番)

キハ50 片運 ←?
キハ51 片運 ←?
キハ52 両運
キハ53 両運
キハ54 両運

 というように、50番台に乱れがあるが、そのくせ以降はキハ52、キハ53、キハ54と、ちゃんと両運が続くではないか。
 思うに、昭和32年(1957)にキハの改番
(キハ45000→キハ17、キハ44600→キハ50というような)
 を実施した時には、50番台の2エンジンキハは特別の存在であり、

「まさか2エンジンの両運車を作ることなど、まずないでしょうよ」

 と国鉄も思っていたのかもしれない。
 ところがそのうちにキハ52を作ることになって、一番驚いたのは国鉄自身だったかもしれない。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み