クハ155

文字数 403文字


 クハ155は、かわいい顔をしていると思う。
 まずデカ目の低運転台があどけないし、スカートがないところや、台車が空気ばねではなく、113系と同じであるところも控えめでよろしい。
 屋根がペッタンコなのも外観上の欠点とはならず、クーラーがないことも気にはならず、仕様書には書いてなかったらしいが、メーカーの厚意でクハ客室に速度計をつけたという逸話も面白い。
 車内は2人と3人、まるで新幹線のハザみたいな5人掛けだが、中学生を乗せる時にはいいとしても、波動輸送で大人を乗せる場合にはどうしたのだろう? 
 やはり2人2人にしたのかな。
 クハの方向幕には、どんな文字が用意してあったのだろう。
 写真を見る限り、
「修学旅行」
「試運転」
「準急」
「臨時」
 などがあったらしい。
 そのほか想像だが、
「貸切」
「急行」
 もあったかも。
 もしかしたらもしかして、何かの緊急事態を見越して、
「特急」
 もあったかもなんて思ってしまう。

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