アコモ

文字数 467文字


 ある暑い夏の日のこと。
 私はホームに立ち、電車を待っていた。

 そこへ予告もなくやって来たのが某電車で、これが問題なのである。

 走ってきた線路は列車線(複々線区間だった)。
 遠目にはスカ色の113系、または115系に見えた。

 これは少し珍しい出来事である。
 当時も今も、関西にはスカ色なんか1台もいなかったからだ。

 1台もいない? いやいやよく考えれば、クモニ83ならスカ色のがいたかも。

 それで私が目撃したスカ色だが、車番を目で追って驚いた。
 暑さのあまり頭がどうにかしたか、と思ったほどだ。

クハ66000
モハ62000

 だってさ。

 アコモ車という言葉を知ったのは、もっと後のことである。
 鷹取工場で落成した直後の試運転だったようだ。

 この手のアコモ車って、台枠はそのまま旧型車の物を流用しているから、本式の103系や113系に比べて少し車体が短い。
 また、旧型車としては珍しく、補器電源が交流化されていた(モハ72970をのぞく)。

(どうでもいいが私のパソコンは、「すかしょく」を一発で「スカ色」に正しく変換してくれる。なぜだ?)
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