阪神8000系

文字数 865文字

 阪神8000系を見るたびに、なんだか変な気持ちになる。

 車体塗色のことなのだけど、まずは簡単な例から考えることにして、もっとも単純な一色塗りの場合には、何も言うことはない。

・旧型国電の茶色
・キハのタラコ色
・昔の東武のクリーム一色時代
・大阪緩行線・京浜東北線の水色
・名鉄の赤

 というように、その色が濃かろうが薄かろうが、力強い色であろうが弱っちい色であろうが、何も問題はない。
(腰回りに帯を巻くこともあるが、今回は省略)

 次に2色塗りの場合で、これには2パターンがある。

「パターン1」
車体の上半分と下半分の色が違う。

・一般色時代のキハ35
・昔の南海本線 薄い緑/濃い緑
・昔の京阪特急 柿色/赤

 この場合、必ず下部が濃い色になる。上半分は薄い色(※)。
 おそらく下半分が重々しいほうが、見かけの安定感が増すのであろう。


「パターン2」
・上部(幕板)
・窓回り
・車体の下部(腰板)

 の3者で色が違う。

・0系新幹線・
・スカ色
・湘南色
・キハ一般色
・キハ58

 この場合には、上部と下部は常に同じ色であり、これを仮に「色1」、窓回りを「色2」と呼ぶと、

色1が強く、色2が弱い。

・スカ色
・キハ20一般色

その逆に、色1が弱く、色2が強い。
・0系新幹線
・キハ58

どちらも同じぐらい強い。
・湘南色

 という感じ。
 我ながら「何を今さら」的な分析ではありますな。

 しかれども、
「阪神8000系を見るたびに、なんだか変な気持ちになる」
 という理由がお分かりいただけたでしょうか。
 阪神8000系は、私の頭の中で、(※)の部分に引っかかるのであります。


 これ以外にも、阪神車を見ていて「あれれ?」と感じることがある。
 車体に表記されている番号のことだが、なんだか阪神車の文字は見慣れない感じ。

 と思っていたら意味が分かった。
 この違和感は、例えば阪急車と見比べた時に顕著になる。

 いえいえ、大したことではないのですよ。
 阪急、山陽電鉄をはじめ多くの会社は、
「全角文字で車番を書いている」

 それに比べて阪神は、
「半角文字で書いている」
 というだけのことのようで。
 
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