吹田

文字数 464文字

 目の前を通過してゆくEF210の所属表記をなんとなく目で追っていたら、なんと「吹」と書いてある。「吹2」じゃなくて。
 あれれ、という感じ。

「吹1」「吹2」が、吹田第1機関区と第2機関区のことだというのはよくご存じだろうけど、それで想像したのだが、いつの間にか吹1が廃止されたというか、吹2に統合されてしまったのだろう。

 考えてみれば、そりゃそうだ。吹1って、DL専門の機関区だったから。
 大昔の国鉄には蒸気機関車しかおらず、機関区は1も2もなかったのだろう。
 ところがELが出現すると、分ける必要が生じてくる。SLとELって、全然違う機械だからね。
 吹1がSL、つまり吹田操車場の入換機と城東貨物線などのけん引機の面倒を見て、吹田2が東海道山陽線のELのお世話をしたのだろう。
 SLがDLに変わってもそういう関係が続いたが、吹田操車場が廃止されてしまったがゆえということか。

 そういえば、神戸近辺に何両もいたDD13も、実は遠く「姫1」の所属だった。帰区するため、ときどき単機で本線を走るのを見かけたっけ。
 時代は変わるねえ。
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