専用軌道
文字数 630文字
老害くさいことは言いたくないのですが(なら言うな、というお声が聞こえそうです)、
かのウィキペディア先生によりますと、専用軌道ではなく、実は新設軌道という用語が正しいそうです。
つまり、
「併用軌道の反対語は何か?」
というテーマであります。
併用軌道とは要するに、道路の上をゴロゴロと走る路面電車のような線路のこと。
ではその反対語、つまりJRのような線路はどう称するべきか。
私見ではありますが、世の中ではこれを『専用軌道』と呼ぶことが非常に多いようです。
ですがウィキペディア先生によりますと、この意味での専用軌道はあくまで通称であり、法的には新設軌道が正しいのだそうで。既に存在していた道路上に建設したのではなく、線路のために新しく切り開いた土地だからでしょう。
だからそれがたとえ、古く明治5年に作られた新橋横浜間だったとしても、併用軌道でさえなければ、正式には新設軌道と呼ばれるのです。
また、ウィキペディアにはこうも書かれている。
世の高架線や地下線も、軌道法に準拠した路線であれば、併用軌道を道路の上空や地下へ移設したものとみなせるから、法的にはやはり併用軌道なのだそうだ。
「へえ」という感じだけれど、おかげで疑問が解けた。
京阪の東福寺(京阪本線と鴨東線の境目の駅)には線路際に標識が立っていて、それには、
「ここから北は軌道法。ここから南は新設軌道」
といった意味のことが書いてあるのが、やっと理解できた。要するに鴨東線は軌道法準拠なのだね。