EC40

文字数 573文字

 だいぶ以前のことだけれど、EB10という機関車が存在したことはよくご存知であろう。

 また、改造車であるが、明治生まれのテンダー機をタンク機に改造したやつで、B10というのも存在した。

 要するに何が言いたいのかというと、そのクラスで最初に作られた機関車は、みな10番に附番されるということ。

 例はいくらでもある。

DB10
DC10
DD10
DE10
ED10
EF10
C10…

 ところがですな、同じようにクラス第1号であるはずのEC40が、

「なぜEC40であって、EC10ではないのか?」

 ということなんですわ。
 本日の焦点はここにあるのです。

 昭和3年、称号改正後の「EDクラス」リストを眺めると、

10番台を本線用機関車に当て(ED10など)、

20番台と30番台を私鉄からの買収機に当て(少し例外がある)、

40番台をアプト式に振り向けたように見える(ED40・ED41・ED42)。


 つまりEC40は、単にアプト式だから40番台としたのだろう。

おしまい


(えっ、まさかあんた、たったそれだけを言うために、これだけ大げさな文章を書いたのか?)

…はい(おずおずと)。


(おまけ)
「なら、B20はどうなっとるねん? ルール通りならB11となるべきやろうが!」

 と鼻息の荒い方もおられようが、あれは産業用機関車の命名規則に合わせた結果だそうだ。
 B型の20トン機。
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