オハ61
文字数 487文字
国鉄末期、関西にはオハ61系は少なかったかもしれない。
とはいえ、私の行動範囲はせいぜい福知山線や山陰線の余部以東、北陸線の米原あたりでしかなかったから、私の知らない場所にワンサカいた可能性は残る。
61系に私が初めて乗車したのは東北へ旅行した時で、東北線の長い普通列車(13連)の中間にオハフが連結されていた。
ED75のけん引で、結構飛ばす列車なのだが、驚いたのは、
「高速時によく揺れる」
ということ。
TR23つきの連中(オハ35とか)は、もう少しましな揺れで、オハ61系が支線に多く配置されていた理由が分かる気がした。
「やはりTR11はあかんのか」
なにしろ揺れて揺れて、トイレの使用が難しいほどだったから。
昭和20年代に木造客車を車体更新して、オハ60やら61やらを大量に作ったけれど、その中にオハニ63というのがあって、優等列車に使用したのだが、やはり乗り心地の悪さゆえに台車を交換する羽目になったのも理解できる感じ。
オハニ63はTR11を外して、10系客車みたいな台車を作ってつけた。
(10系と完全に同じ台車ではない)
こうして生まれたのが、オハニ36。