パンタ
文字数 505文字
パンタグラフといえば、今では下枠交差型が当たり前で、交差型でないパンタグラフは、目にする機会すらほとんどない(当社比)。
昔はもちろん非交差型ばかりだったわけだが、考えてみれば「交差型のメリット」とは一体なんだろう?
交差型はパンタ自体がコンパクトに収まりそうだから、設置面積も小さくて済み、分散式クーラーを配置することを考えるとありがたみがあるのか。
いやむしろ大正の昔、なぜ最初から交差型に作らなかったのだろう。
下枠を交差させることを誰も思いつかなかったからだろうけど、この思い付きは、言ってみればコペルニクス的転換であったのかも。
(あるいはコロンブスの卵かも)
「三つ子の魂」とはよく言ったもので、私なども、最初に聞いて覚えた言葉がそのまま定着してしまい、その後は訂正がきかなくなる。
下枠交差型どころか、今ではシングルアームパンタもすっかり当たり前になってしまったが、老害は「シングルアーム」などとは呼ばないのです。
うん十年の昔、シングルアームパンタについて私が最初に読んだ記事には確か、
「片足パンタ」
と書いてありまして。
「あおむけに寝て、片足を上げれば、なるほどこの形になる」という説明でした。