155系

文字数 532文字

 年代が少しずれるので、修学旅行用の155系には乗ったことがない。
 キハ58の800番台はもちろん、近鉄の「あおぞら」にも乗車する機会はなかった。
 あるとき駅にいて、湘南色の急行型らしき電車が接近してくるのを見て、

「見たことのない変わった顔だな」
 
 と思っていたら、155系だったことはある。それが唯一の接触だった(あるいは159だったかも)。
 空想だが、155系の増備がもっと続き、クハ153で見られたように、低運転台が高運転台にデザイン変更されていたとしたら、クハ155はいったいどんな顔になっただろう。
 私が幼稚園児であったころ、近所に遊び友達の男の子がいて、この子の父親が学校の先生だった。
 そしてこの子の口癖が、なんだか知らないが二言目には、

「僕はひので号に乗ったことがある」

 だった。
 父親が修学旅行の引率をするのについていったらしい。
 プラモデルだけでなく、HOゲージどころかOゲージでも、子供向けに模型が発売されていたほどだから、155系は当時からそれほど人気があり、この子も誇らしかったのかもしれない

(おまけ)
 クハ155のように、低運転台にパノラミック窓を採用したのは、恐らく下記の車両のみ。

クハ153
クハ401(421)
クロ157
クモヤ791
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