回送

文字数 566文字

 ウィキペディアに、こんなことが書いてある。
 要約すると、

「旧型の機械式気動車には、軽量化のために非常に小さな連結器がつけてあった。この連結器は本当に軽量かつチャチなので、車両回送時に貨物列車に混ぜると連結器が切れてしまう可能性がある。
 だから通常の回送とは異なり、

(機関車)+(旧型キハ)+(貨車の群れ)+(車掌車)

 と連結することを禁じ、キハは必ず貨物列車の最後尾につなぐと決めた」

 理屈として分からない話ではない。
 実物を目にして私も驚いたことがあるが、旧型キハの連結器というのは本当にチャチだから。
 だけどさ、この「最後尾に連結」というのが曲者で、以下の二つのうちどちらなのか、私に判断できなかったわけ。


「可能性A」

(機関車)+(貨車の群れ)+(旧型キハ)+(車掌車)


「可能性B」

(機関車)+(貨車の群れ)+(車掌車)+(旧型キハ)


 可能性Bが、文字通りに最後尾の意味だが、これだとテールランプの点灯に問題を生じる気が…。
 キハ車内にバッテリーをいくつも積み込んで点灯させるんですかね?
 ところが、生きているといろいろなことがあるもので、雑誌に写真を見つけた。(※)
 キハを回送している貨物列車の写真で、決して大きく映っているわけではないが、十分に判別できる。
「B」でした。

(※)鉄道ピクトリアル2022・12別冊58ページ

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