ドアエンジン
文字数 487文字
113系のイメージの一つに、ドアエンジンが大きいというのがあった。
ドアエンジンというのは、もちろん客用ドアをプシュッと空気圧で開け閉めするあの装置のことで、それが113では客用ドアの頭上、まるでカモイの上みたいな位置に、それこそフグの横腹のように、ドンとでかく張り出していた。
ところが、103系にはそれがない。客用ドアの頭上はすっきりしているのだ。
ドアエンジンはどこへ行ったと思っていたら、ある日の通学時、クハ103のドアの一つが突然閉まらなくなり…
どうするのかと思っていたら、駅員が乗り込んできて、当該ドアに黄色いロープを渡して使用停止にし、電車はそのまま、ドアを開いたままで発車。
神戸駅へ到着すると、待機していたらしいエンジニアが乗り込んできて、ドアわきの客たちを立たせ、シートを取り除けると、そこにはドアエンジンが鎮座しておりました。
時代は流れ、207系がやってくる。
ところがこの207、客用シートの下には何もなく、ドアエンジンを隠せそうなスペースは全くなし。
人の話では、ドアエンジンはあのカモイの位置に、ぺったんこに小型化して押し込んであるそうな。