ちょっと固め バニラの練り飴【神】
文字数 1,315文字
うん これを こうして こうすると うん どうだ
あれ なんか違うな これをこうしたらから こうすれば どうかな
うーん なんか違う もっとこう こうしたいから こうすると
なんでできないんだろう あたしの大好きな世界 どうやったらつくれるの
創造しては破壊 また創造しては破壊 自分の納得いく結果が出るまでサイコロをふっているような感覚 まるでだだをこねている子供のようかもしれないといわれるかもしれない
でも それはしかたないこと だって 自分で壊したんだもん
それを新しく創造できるのは 自分しかいないから
破壊なくして創造なし それは逆もしかり
うん 我ながらいいことを言った えっへん
よし もう一回やってみよう こうして こうして こうすると えいっ
うん 今回は上手くでき……てない あともう少しなんだけどな
一回、この気持ちを込めて破壊をしてみたら違うかな
それ カタストロフィパルス
これ たくさん光が出てキレイなんだよね でも何回も使えないのが残念
よし まっさらになったね これでもう一回やってみよう
うん 今回は上手くいきそうな予感がする よいしょ よいしょ よいしょ
あ なんか 上手くいきそう もう少し もう少し 慎重に 慎重に
……できた 我ながら上出来なのではないか それにこれを加えて よし
新しい世界を覗いてみよう よいしょ よいしょ
うん 思ってた以上によくできてる よしよし よくできました 自分によしよししちゃおう
「お。ここで初めて会うのう。名前は何ていうんじゃ?」
あたしもここで会う初めての人だ まずは ぺこり
「お、おう。すまんかった。挨拶を忘れておった。我は国王にして王女、マルドューク」
マルドゥークちゃん あれ 予定にはなかった事象がでてるぞ うーん どうしよう
「我は名乗ったぞ。して、おぬしの名前を聞こう」
あ あたしはトゥールラっていいます よろしくおねがいします ぺこり
「トゥールラか。よかったらこの世界を一緒に見てみないか」
え あたしと? まさかそんなこと言われるなんて思わなかったから びっくりです
「そりゃあ……一人じゃ心細いしの。ほら、一緒に行こうではないか。これから一緒にいい国になるよう頑張ろうではないか」
一緒に……うん
実はわたし もう何年も 何年十年も もしかしたらそれ以上ずっと一人だったのです
それまでずっとずっと 何度も何度も創造しては破壊してを繰り返していって 感覚がおかしくなっていたのかも
それで どの位ぶりだろう ほかの人に「一緒に行こう」って言われたの
うれしかった
だから あたしはマルドゥークちゃんと一緒にいい国になるように頑張る
もう二度と 手を離さない
マルドゥークちゃんが あたしに手を差し伸べてくれたように その温もり 忘れない
ありがとう マルドゥークちゃん
あたしはマルドゥークちゃんの手をぎゅっと握った その小さな手から伝わる大きな安心感
もうあたしは 一人じゃない そうだよね
あれ なんか違うな これをこうしたらから こうすれば どうかな
うーん なんか違う もっとこう こうしたいから こうすると
なんでできないんだろう あたしの大好きな世界 どうやったらつくれるの
創造しては破壊 また創造しては破壊 自分の納得いく結果が出るまでサイコロをふっているような感覚 まるでだだをこねている子供のようかもしれないといわれるかもしれない
でも それはしかたないこと だって 自分で壊したんだもん
それを新しく創造できるのは 自分しかいないから
破壊なくして創造なし それは逆もしかり
うん 我ながらいいことを言った えっへん
よし もう一回やってみよう こうして こうして こうすると えいっ
うん 今回は上手くでき……てない あともう少しなんだけどな
一回、この気持ちを込めて破壊をしてみたら違うかな
それ カタストロフィパルス
これ たくさん光が出てキレイなんだよね でも何回も使えないのが残念
よし まっさらになったね これでもう一回やってみよう
うん 今回は上手くいきそうな予感がする よいしょ よいしょ よいしょ
あ なんか 上手くいきそう もう少し もう少し 慎重に 慎重に
……できた 我ながら上出来なのではないか それにこれを加えて よし
新しい世界を覗いてみよう よいしょ よいしょ
うん 思ってた以上によくできてる よしよし よくできました 自分によしよししちゃおう
「お。ここで初めて会うのう。名前は何ていうんじゃ?」
あたしもここで会う初めての人だ まずは ぺこり
「お、おう。すまんかった。挨拶を忘れておった。我は国王にして王女、マルドューク」
マルドゥークちゃん あれ 予定にはなかった事象がでてるぞ うーん どうしよう
「我は名乗ったぞ。して、おぬしの名前を聞こう」
あ あたしはトゥールラっていいます よろしくおねがいします ぺこり
「トゥールラか。よかったらこの世界を一緒に見てみないか」
え あたしと? まさかそんなこと言われるなんて思わなかったから びっくりです
「そりゃあ……一人じゃ心細いしの。ほら、一緒に行こうではないか。これから一緒にいい国になるよう頑張ろうではないか」
一緒に……うん
実はわたし もう何年も 何年十年も もしかしたらそれ以上ずっと一人だったのです
それまでずっとずっと 何度も何度も創造しては破壊してを繰り返していって 感覚がおかしくなっていたのかも
それで どの位ぶりだろう ほかの人に「一緒に行こう」って言われたの
うれしかった
だから あたしはマルドゥークちゃんと一緒にいい国になるように頑張る
もう二度と 手を離さない
マルドゥークちゃんが あたしに手を差し伸べてくれたように その温もり 忘れない
ありがとう マルドゥークちゃん
あたしはマルドゥークちゃんの手をぎゅっと握った その小さな手から伝わる大きな安心感
もうあたしは 一人じゃない そうだよね