アーモンドとカシューナッツのクランブルケーキ【魔】

文字数 7,493文字

 ある日、広大な草原の中で大の字になって寝そべっている少女と頭蓋骨がいた。少女が持つには不釣り合いな程に不格好であり大きな鎌が転がっており、一瞬目を疑ってしまう。そしてその鎌の周りをふよふよと浮いている頭蓋骨に目がいくとなると、どこから突っ込んでいいかわからなくなるというのが本音である。
 少女─アズリエルは死という安らぎを与える者として、日夜その巨大な鎌を振りかぶり、安らかな眠りへと誘う。一方、浮遊している頭蓋骨はというとアズリエルからは「骨三郎」と呼ばれている。本名はあるらしいのだが、それを何度も何度も言おうとする骨三郎を「長いからダメ」と言われ遮られてしまう。そんな二人が日向ぼっこをしていると、時は加速しあっという間に日没を迎えた。
「うーん。おひるねきもちよかった」
「ふぁあ。って、ちょっと寝すぎダロ!」
 目を開く前は雲一つない快晴だったのに、気が付けば日没なのだ。さすがに昼寝というには長く眠りすぎていると言っても間違いではない。空が青からオレンジ色に染まるのをうっとりした目で眺めているアズリエルだが、もう一人の声がなくて不思議に思っていると、骨三郎はオレンジ色の空を見て固まっていた。
「骨三郎。どうしたの」
「あ……あ……あぁあ……あぁ……」
「? 骨三郎?」
 何度呼び掛けても骨三郎は反応せず、代わりに小さな声が漏れているだけだった。おかしいなと思ったアズリエルがもう一回声を掛けようと近づいた途端、骨三郎は今までにあげたことのない声量で叫んだ。
「あぁぁっぁああああああああああああぁ!! あぁっ!! ぁぁぁあああああああああ!!」
 骨三郎がかつてこんな大声で叫んだことがあっただろうか。いや、ない。アズリエルは今までとは様子がおかしい骨三郎に近付こうとするも、骨三郎は苦しそうに宙を動き回っていた。
「あぁぁっ!! あぁあ!! おれが……おれがぁああ!!!!」
「骨三郎! すとっぷ!」
 骨三郎が我を忘れてアズリエルに突っ込んできたところを、アズリエルがキャッチをして落ち着かせるために何度も頭蓋骨を撫でた。
「骨三郎……どうしたの?」
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
 まだ混乱しているのか、呼気は乱れ目には涙を浮かべていた骨三郎はしばらくしてようやく落ち着きを取り戻した。受け止めてくれたアズリエルに骨三郎「すまねぇ」と言い、またアズリエルの近くをふわりと舞った。
「どうしたの? なにかくるしいことでもあったの?」
 アズリエルの問いに骨三郎は何も答えなかった。言いたくないのかもしれないが、あれだけ暴れまわったということはきっと何かを思い出してしまったのではないかと思ったアズリエルはふさふさの草に腰を下ろし、骨三郎が話を始めるまで夕焼けを見ていた。
「なぁアズ。絶対に笑わないって約束できルカ?」
 唐突に口を開いた骨三郎からは笑わないで聞いてくれるのなら話すという条件が提示された。何のことで笑うのかわからないアズリエルは小さく首を傾げながらも「うん」と頷き、骨三郎の話を聞くことにした。
「今から話すのは、おれとアズが出会う前の話ダ」
 そう言って、骨三郎は静かに話し始めた。


 それは骨三郎がまだ人間だった頃の話。そして名前も骨三郎ではなく、スカルデロン・デ・モンテ・ショスタコビッチ三世という名前で暮らしていた(ここでは名前が長いので骨三郎と表記します)。さらさらの金色の髪にぴしっとしたターコイズレッドの燕尾服、ふんわりとボリューム感のある純白のスカーフがまきついており、そのスカーフにはショスタコビッチ家の証であるアクアブルーの宝石がついていた。骨三郎が暮らしていた都市の他にいくつか大きな都市があり、あっちでは貿易業、こっちでは林業、そっちでは工業などが盛んだった。骨三郎が暮らしている都市は主に商業が盛んで日夜商人が自慢する選りすぐり品を販売していた。そして、その都市を束ねる最高位が毎日の売り上げや人気商品の推移を確認するなど、少し変わった形態だった。いかつい目つきにこれでもかという位に豊か髭、年老いていてもがっしりとした体躯は、若かりし頃に培われた現場仕事の賜物だろう。最高位も現場仕事が出身ではあるものの、元はこういった商売系に通じているので、だいたいのことはわかっているから無理な要求はしてこないにせよ「これの代わりにこれを販売しろ」とか「目利きがなっとらん」とかその店の責任者には厳しい口調で接することが多かった。骨三郎もその事業の(一応)責任者ともあり、その最高位と顔を合わせることもあったが、そこまで厳しい言葉を投げかられたことはなかった。
 店じまいをし、翌朝に前日分の売り上げを持っていきまた持ち場に戻るというのを繰り返す毎日。可もなく不可もなく卒なくこなし、身なりもきちんとしていることからいつしか骨三郎の暮らしている都市近辺は裕福な都市として知れ渡るようになった。
 今日も昨日の分の売り上げを最高位のいる事務所まで持っていこうと、骨三郎は意気揚々と小さなバッグを持って店を出た。お日柄も良く、仕事がなければ絶好のお散歩日和なんだけどなぁと思いながら歩を進めた。その途中、いつもお菓子を買いに来てくれる男の子と出会い、軽く挨拶を交わした。
「やぁ、今日も元気そうだね」
「あ、兄ちゃん。あとで買いに行くからねー」
「あぁ。待っているぞ」
 そんな何気ない会話を終えると、骨三郎は最高位の事務所に到着し昨日の売り上げを提出した。売り上げの伝票を怖い顔で睨みつけているが、特に怒っているわけではないと知っている骨三郎はただひたすらに待ち続けた。しばらくして最高位からの「問題なし」の判をもらい、無言でバッグを受け取ると、骨三郎は「失礼します」とお辞儀をして部屋を後にした。事務所を出てさぁお店に戻ろうとしたとき、すれ違い様に妙な噂を耳にした。
「知ってる? 最高位、最近体調が芳しくないみたいなんだって」
「そうなの? 全然見えないけど」
「うちの近くのお医者さんがそう言ってたわ。最近、よく受診に来るって」
 さっき会った最高位が体調不良? そんな素振り、微塵も感じなかった骨三郎はその話はどうだろうと右から左に流し、やや足早に店へと戻った。店へと戻ると、さっき挨拶を交わした男の子が店の中で待機していた。
「あ、兄ちゃん。帰ってくるの遅いー!」
「もう来ていたのか。遅くなってすまない」
「待ちくびれた」
「すまないね。お詫びと言ってはなんだが、好きなお菓子を一つ持っていくといい」
「え? ほんと? わーい!!」
 男の子が喜んでお菓子を選んでいる間、ドアチャイムがチリンと鳴った。現れたのは男の子の母親だった。手にはバスケットをぶらさげ、中から買ったばかりのパンと赤ワインのボトルが顔を覗かせていた。
「やっぱりここにいた! すいません、うちの子が。さ、帰るわよ」
「まだ! 兄ちゃんが好きなお菓子一個持って帰っていいって言ったんだもん!」
「もう……あまりうちの子を甘やかさないでください」
「いいではありませんか。いつもうちのお店を贔屓にしていただいてますので」
「……申し訳ないです。ほら、決まったら帰るわよ」
「はぁい。兄ちゃん、このアメを貰っていくね!」
「ああ。お母さんをしっかり手伝うんだぞ」
「わかってるー」
 こうして親子は店を出て行った。ドアが閉まりチャイムがチリンと鳴り終わると、途端に静けさが顔を出し何とも言えないもの悲しさが骨三郎を包み込んだ。
「最高位が……ご病気……そんなまさか……な」
 さっき聞いてしまったあの噂話。まさかそんなことがあるはずはないと信じたい骨三郎。自分の目で見て確かに体調不良なんてなさそうに振舞っていたのだから、まさか……と何度も頭の中で渦巻きながら店を閉める準備を始めた。

 翌朝。いつもの通りに売り上げを事務所へ持っていこうとしたとき、事務所に人だかりができていた。何事かと思い骨三郎はそれに加わると、担架に運ばれる人物を目にした。恰幅の良い白髪が特徴の最高位だった。
「最高位! どうなされたのですか!」
 骨三郎は思わず声を発した。その声に周りにいた住民は一斉に骨三郎を見た。そんなことなどお構いなしに骨三郎は最高位を運ぶ救命医に何事か尋ねた。
「一瞬の油断も許さない事態です」
 救命医はただそう発し、近くの医局へと運ばれていった。まさか、昨日言っていたことが本当になってしまったのか。それにそんなに具合が悪かったなんてと思っていなかった骨三郎はショックのあまり声を発することができずにいた。特に何を気遣ってくれたわけでもなく、ただ普通に接してくれた最高位が好きだった骨三郎はおぼつかない足取りで自分の店に戻っていった。


          そして、その数時間後。最高位が旅立った。


 誰しもが悲しみに暮れている中、骨三郎の住んでいる都市に見慣れない服を着た人が一人、住人と現れどこかを目指して歩いている姿を見た。一体どこの人物だと涙で腫らした目で追うと、向かっている先は皆同じで、どうやら最高位がいた事務所だった。
「何があったのだ……これは」
 一体何が起こっているのかわからず、骨三郎は親しくしている友人に電話をかけた。ものの数秒のコールで取った友人に経緯を簡単に説明をすると、友人は重い口調で話した。
「どうやら、王位継承について話すつもりらしい……」
「なっ……なんだと!」
「ぼくも耳を疑ったよ。最高位が亡くなったばかりだというのに、こんなにも早く王位継承の話が持ち上がるなんて」
「と、とにかく合流しようではないか」
「そうだな。お前の店に行くわ」
「ああ。わかった」
 そう言い、受話器を置いた。嫌な気がしてならない骨三郎は友人と合流し、あまり気乗りはしないが最高位がいた事務所まで足を運ぶことにした。その道すがら、何人もの人とすれ違ったかわからない。知ってる人からは「どこへ行くの?」とか、知らない人からは「お前は何者だ」とか聞かれる始末。事態をきちんと把握していない以上、何も言うことができず骨三郎はただ無言を貫いた。そして事務所に到着するや否や、中から見たことのない服を着た人物が声を張った。
「店を経営している者は今すぐ会議室に入れ。今すぐだ。さっさとしろ」
 頬に傷のある男がそう言うと、骨三郎と友人はごくりと喉を鳴らしながら中へと入っていった。

 事務所の中は既に沢山の人で溢れかえっていた。会議室に入りきらず、廊下で立ち往生する人や別室で頬杖をついて待っている人もいた。さてどうしたものかと思っていると、中から腹にずんとした男の声が事務所内に響いた。
「これから話し合いを行う。関係者は中に入るように」
 これだけの関係者をどうやって中に入れるのかと思ったが、それを全く気にしないで男は続けた。
「特に店長は優先して中に入るように」
 骨三郎や骨三郎の友人は店長であるため、中に入ることができたがそれ以外の人は見知らぬ服を着た人間に外へ出るように促されていた。一体全体、どうなっているんだという不安が骨三郎を包むと、男は咳払いを一つし話した。
「これより王位継承について話し合いを行う」
「え、いきなりかよ」
「そんな……最高位が亡くなったばかりじゃない。そんな事を知っていて話すのかい?」
 などと不満の声で溢れる会議室を、男の一声ですぐに収まった。
「確かに最高位が亡くなってすぐに話す内容ではないのは承知の上。だが、誰かが王位を継承しなければこの周辺都市は一切の機能をしなくなるということだけは念頭に置いてくれ」
 確かに、最高位は全ての権限を持っている。逆に最高位がいなくなればそれら全てがなくなってしまうという当たり前の結論に行き着く。そして、その最高位がしていたことを誰かが継がないと自分たちの生活は成り立たなくなってしまうのだ。
「長く話し合うつもりはない。できれば手短に済ませたい。異論がなければこの私が王位を継承する」
「なっ!!」
 どこの誰だかわからない声のでかい男がいきなり自分が王位を継承すると発した瞬間、他の都市の店長は揃って異議を唱えた。
「だったらうちだ」
「いや、わたしが相応しいわ」
「王位は譲らねえ」
 など、口々に発していると最初に王位継承すると言った男がデスクを叩いた。バンという暴力的な音の前に好き勝手口を開いていた人たちは一瞬で静かになった。
「煩い。ここで私に王位継承を譲らなければ……どうなるかわかっているのだろうな」
 この一言で場の空気はぴんと張り詰めたものとなった。これ以上、騒いだらいけないということを感じながらだけど自分たちにもその権利はあるはずだと言いたい葛藤の中、口を開いたのは骨三郎だった。
「あ、あのー。今すぐに決めなくてもいいのでは? なぜ決断を急くのかわからないな」
「ほう。この私に意見するか。ショスタコビッチ三世」
「そ、そりゃあ意見をしたくもなるさ。みなに王位になる権利があるというのに、一方的に決めつけられてはこうもなるだろう」
 最もだと小さい声が聞こえたのは気のせいとして、デスクを叩いた男は小さく頷いた後、口を開いた。
「それはうちが名家であり、一番資産を持っているからだ」
 この言葉を聞いた全員、何かが壊れるような音を聞いたような気がした。それは骨三郎や骨三郎の友人も例外なく。そして、集まった人の何人かは肩を震わせて怒鳴った。
「そんなことで王位継承だなっておかしな話だろ!」
「そうだそうだ!」
 怒鳴った人の内一人がデスクを叩いた男に殴り掛かろうとしたとき、男性はそれを軽々と避けカウンターを喰らわせた。男の強烈なパンチは殴りかかろうとした人の腹に深くめり込み、その後吹き飛ばした。吹き飛ばされた勢いで壁に叩きつけられた男性は口から泡を吹きながら意識を失ってしまった。
「なら致し方ない。こうなれば実力行使に出るまでだ」
 デスクを叩いた男はそう言うと、懐から何やら通信機のようなものを取り出し指示を出すと遠くで何かが爆発したような音が聞こえた。
「王位継承の座をかけた戦争の始まりだ」
 男がそういうと、それを合図かのようにあちこちで爆発音が空気を震わせた。この男から狂気を感じた骨三郎は友人の手を引きすぐに事務所から脱出し、自分の店へと駆けた。事務所を出た頃にはあちこちで建物が倒壊し、黒い煙があちこちで発生していた。
「なんで……なんでこうなるのだ!!!」
 骨三郎は行き場のない思いを燃える空に向かって吼えた。

 必要最低限の荷物を持つと、骨三郎と友人は都市の入り口で落ち合おうと約束をし、一旦解散をした。その間、救える命があるかもしれないと思った骨三郎は噴煙巻き起こる都市を駆けた。走る横で建物が倒壊したり、突然爆発が起きたりと散々だったが怪我をすることなく走ることができていた。
「くそっ……くそ……くそおおおおおぉお!」
 

        なんで なんで なんで なんでこうなるのだ!

       昨日まで感じていたあの日の温もりはなんだったのだ!!

      明日も変わらない生活が続くと思っていたのに なんでだ!!!


 ついに怒りを堪えることができなくなった骨三郎は、声の限り叫んだ。王位継承だなんて、みんなで話し合えばきっと解決できる問題なのに、なんでこんな形をとってまで継承したいと思うんだよ! 間違ってる、絶対に間違ってる!!
 実力行使で王位継承だなんて間違ってると思えば思う程、骨三郎の目は潤み視界をぼやけさせた。それを拭ってはまたぼやけてを繰り返し、ふと空を仰いだ。
「あ……ああああ……あああああ」

  
          赤い  赤い

                紅い 紅い

                     朱い 朱い

 赤の中でもさらに赤く染まった空。そしてその赤の中を黒い気体が横切る。まるで悪魔のような空に骨三郎はついに頭を抱えて蹲ってしまった。
「わあぁあぁあぁぁあああああっ!!!!!」
 長く愛した都市を見ず知らずの資産持ちの男に壊され、日常を壊され、自分も壊され、骨三郎はその場から動けずただ叫ぶことしかできなかった。


 長いこと燃える都市の中にいた骨三郎。ようやく正気を取り戻し、都市からの脱出を図ろうと足を動かすと近くで子供の呻き声が聞こえた。
「どこだ。どこだ! おおーい! どこにいるんだ!」
 骨三郎は声の限り叫ぶと、すぐ近くの瓦礫から物音がした。すぐに駆け付け瓦礫を退かすと、中から怪我をした子供とその子供の母親がいた。
「あ……あなたは……」
「あ、兄ちゃん。助けに来てくれたんだ」
「ああ、待ってろ。すぐに退かし……」
「触るんじゃないよ!!!!」
 瓦礫を退かそうと骨三郎が瓦礫に手をかけたとき、母親が突然大きな声を出した。その声は憤怒に満ちており、忌々しそうに骨三郎を睨みつけていた。
「あんたのそのスカーフについてる宝石はやっぱり、ショスタコビッチ家のものか。あんたが……あんたがもっとしっかりしないから、こんなことになったんだろう!!」
「か、母さん。何を言ってるだよ。今はそんなこと言ってる場合じゃないよ」
「いいや。この際だから言わせて貰おうか。あんたがきっちりと王位継承を宣言していればこんなことにはならなかったんだよ」
「そ……そんなこと言うなよ母さん」
「お……おれは……」
「あんたに助けられるくらいなら……助けられるくらいなら……っ!!」
 母親が最後まで言い終わらない内に上から何かが落ち、親子を圧し潰した。目の前で起きたことが理解できずにいる骨三郎は、地面に流れる赤い液体を見てようやく事態を理解し、また声を上げた。しばらく声を上げていた骨三郎の上にも、何かが落ち目の前が急に真っ暗になった。


「……とまぁ、こんな間抜けな死に方して今に至るってことダガ……って、アズさん?」
 話を終え、さぞ笑いを堪えているであろうアズリエルを想像していた骨三郎の顔は驚きに染まっていた。なんとアズリエルは涙していた。普段涙をすることなんてないアズリエルが本気で涙を流して泣いていた。
「あ……あのう。アズさん? どうしまシタ?」
「ほ……ぶろ……うが……んなことだって……らなかった……うわぁああん!!」
「おいおいおい。なんでお前が泣くンダヨ」
「だって……だって……ってぇ……」
 しゃくり上げながら泣くアズリエルに骨三郎はそっと寄り添った。次第に声を大きくして泣くアズリエルを、骨三郎はただ静かに泣き止むまで待った。その姿は頭蓋骨の姿か、人間だった頃の姿かはわからなかった。
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