2021/12/04 22:36 サイバーパンクと交差する

文字数 1,293文字

サイバーパンクと交差する

帰宅後、数時間眠っただけで起きてしまったので今、これを書いている。これから読書しよう。数日前から、インプット作業もはかどるようになってきた。良い傾向だ。今、特に力を入れたい読書が文豪の書いた怪談で、まずは三島由紀夫の書いた怪談を読んでいる。論考も数本、収録されているのだが、どんなことが書かれているのやら。僕は無知で無学なので、そのつど、吸収していかないと、ほかのひとのように上手く小説が書けない。だから、ほかのひとよりも読書量を増やさないと、人並みには書けない。今までこれでよく小説を書いてきたよな、と自分でも驚くことしきりだ。前述の怪談本だが、三島の巻には神霊が出てくるが、その話はアニメ『神霊狩り』の元ネタのひとつだろうし、柳田国男の巻には『マヨイガ』が出てくるが、これはアニメ『マヨイガ』の元ネタのひとつだろう。そう思うと、サイバーパンクSFが好きな僕にも親和性があるし、また、ディック好きな僕にはなんとも言えず現実と虚構の間を彷徨う体験が、ディック神学とこの怪談本シリーズに通じるところが見えてくる。正直、楽しみが増えた。そのシリーズを買うきっかけになったのは、この前、僕の『百瀬探偵結社綺譚』を評してくれた星海社の座談会のおかげであり、そんな書物の世界があるとも知らず、読み始めたら新しいドアが開いた。三島、柳田、折口のそのシリーズには論考もあるので、読み終えたら、僕もそれなりに論考をまとめるか、自分なりの解釈をそこに付け加えて、書いてみたい。エッセイとして書くか、『文芸部は眠らせない』で書くか、はたまた『死神はいつも嘘を吐く』で書くかは、わからないが。文芸部も死神も、ずいぶんと書くのにプレッシャーがかかるようになってきた。あんこさんはどう自分の高評価の作品と向き合っているのか知りたいところだが、某所でのエッセイ日記も、10月から更新がなく、ちょっと寂しい。仕事がまた忙しくなったのかな。これを読んでいたとしたら、エッセイも楽しみにしている、と伝わるといいな。僕は何度も言うが阿呆なので、本当に頑張らないと人並みに小説を書くことができない。西洋哲学を本当はたくさん読んで、それに関して書きたいひとだったのだが、『偽典・蘆屋探偵事務所録』からの流れで、日本という国に関して書くことが多くなったし、そのためにたくさん知らないことを勉強した。勉強が全然足りず、自分でも辟易してしまうけれども、それでも前に進もうと頑張っている。ただ、ここ数年、資料を読むというかたちで勉強をしてきたが、ここにきて小説という媒体で参考になるものがたくさんあると知ることができて、ラッキーだった。そして、上述したようにサブカルチャーにそれらは通じていて、さらにラッキーだった。要するに、僕の書くへんてこな小説に組み込みやすいということがわかったからだ。まあ、駄弁はこのくらいにして、小説を読もうと思う。資料のまとめは明日以降にやる。今からは、少しだけ小説を読んで、それから二度寝して仕事に向かおう。
2021/12/04 22:36 コメント(-)| るるせの殺伐☆飼育箱
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