2021/07/14 12:22 第171話

文字数 744文字

むずがゆいぜ。
うーむ。僕が死んでも誰も悲しまないし、手を叩いてみんな喜ぶし、死ぬと金がかかるから死ぬな、くらいの勢いだと思うんだよな。僕の生き死になんてそんなもんだと思う。僕の人生がそんなもんだった、と言い換えた方がいいね。僕には「悪い噂」しかない。すっげぇバカにされてきた人生。いじめられっ子ってやっぱりいじめられっ子オーラが出てるからなぁ。カモられるわけですよ。でも、底辺の人生を送ってきてわかるのは、ビシッとしたスーツ着てる社会人がちゃんとしてるかと言ったら、そうでもない、ってことで、歯車から外されてしまった僕がそんなにバカにされないといけない人間なのか、というと、社会の歯車のひとたちにとってのスケープゴートだ、ってだけな話なんだよな。要するに、どっちもどっちというか。本来は人間に貴賤はねぇよ。でも、ひとは他人を蔑まないと生きていけないんだなぁ。こんな情報化社会になっても、未だに僕が小説の才能、ないのに書いてるからうぜぇ、みたいな意見をしてくるひともいて、それは出版に関わるひとたちからもたまに才能があるとかないとかそういう話を聞いたりするわけで、それってなにかというと、プロ作家を擁護するための言説であることが多い。線を引いて、あなたは素晴らしい、こいつは才能がないからダメだ、みたいな線を引くってことね。その言説は上述の、スケープゴートの話なんかと繋がっていて、黒い羊問題、悪者だと思う奴を見つけて叩くことで、自分らの利権や特権を仲間と共有していくことで、自分らの発展と栄光を誇ることが出来るのね。こんなこと書いてるから僕は誰からも相手にされないのだと思うけれども、まあ、そういうこと、思いますよ。
2021/07/14 12:22 コメント(-)| るるせの殺伐☆飼育箱
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