2022/01/12 17:12

文字数 652文字

『しかくかくかく革命前夜』、明後日更新の回で最終回です。2014年頃につくった作品でした。それから何度か僕はクラッシュして、そのたびに、小説が下手になってしまいました。リハビリしているけど、あの頃のような作品はもう、つくれないですね。『バタフライ・エフェクト』とともに、静かに眠れ、って感じで、NOVEL DAYSに掲載しときました。下手になってからの小説は、ほんと、下手ですねぇ。それに、僕は小説、書けなくなってきているのを感じます。この苦悩がわからないひとは、まだ若いんだろうなぁ、と思います。たとえていうと、性的不能に陥ったときの絶望感、みたいな。「たいしたことないのでは?」って言うなら、一回自分でなってみろよ、わかるから、って思います。自分がその環境下にならないとわからない苦悩ですね。昔は、そういうのも小説に吐き出してた。今は、ないなぁ。メモもしないし。はぁ。小説を書いている、ってだけでバカにしてくるひと、多いからなぁ。誰でも小説なんて書けると思ってるし、「書いたらおれの方が上だ」みたいな、じゃあ、書き続けてみろ、っていう。僕は20年くらい書き続けているし、今とは違うペンネームで、河出書房新社の雑誌『文藝』に、名前が載ったこともあるのです。なかなかできないよ? まあ、そういうわけなのです。愚痴をこぼすのも、よくない、みたいな。なんだかね、情けない大人なのだろう、僕は。死んだ方が良いような、そういう人間。でも、生きるよ、書き続けるよ、もうちょっとだけ。
2022/01/12 17:12
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