その82

文字数 625文字

しかし、予約してからそのうみほたるは高速道路の一部だという重大なことに気づく。

高速道路は実はほとんど経験がない。

多分、卒業試験前の最後の実習で2区間位乗ったのが最初で最後だ。
だから、ETC用のカードなんて持ってない。

調べたところ、有るかないかで料金にかなりの差が有ることがわかり、行くのをやめようかと思ったとき、友人が車を保有していることを思い出した。

友人に相談すると現金で戻してくれるならと貸すよといってくれた。

有るかないかで、うみほたるの料金がぜんぜん違うというので本当にありがたい。

そういうことを経て、一旦車で行きたいと思ってしまったので、方法や目的地変更を選ばす、練習を選んだけっかが今日に至る。

その予約が迫ってきているので、とりあえず準備していた物を持って指定の駐車場へと向かう。

歩いてその場所へと向かいながら、どうするかまだ迷っていた。

アクアラインだけなら、普通の高速と同じ感覚で運転できるらしい。

それ自体は多分、何とかなりそうだと想像がつく。

・・・でも、問題は首都高。

僕にとっては未知の世界。

まだ実際にどんな形でも利用したことが無いので噂できいたことばかりだけど、急に合流があるとか、その合流も左からだけじゃなく右でも有るとか、車線変更がとても大変だとか、行き先が数字とかだけでよくわからないとか…言い出したらきりがないらしい。


しかも、繁華街に突如現れる入口を通過してしまうと、そこに舞い戻るべきか次のところまで行くのかも難しいようだ。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み