その64
文字数 640文字
急に風が拭いて来て、目にゴミが入った気がした。
コンタクトを使っているのに目をちょっとこすりすぎてしまい、痛くなった。
「なんて迂闊なんだ。」
と思って、トイレへ向かった。
仕方がないので、コンタクトを外す。
ワンデータイプだからいつも予備を入れておくのに、入っていない。
あ!あの日。
カバンを入れ替えた時に、入れ忘れたんだ。
最悪だ。
(メガネを持ってきてて良かった。)
メガネは普段付けない。
コンタクトの便利さを知ってからは、新しいのを買いもしてない。
その眼鏡が、多分数年ぶりに日の目を見た。
黒縁ですこし角ばっている。
最近の流行じゃないのは一目瞭然だ。
若干この眼鏡を作った時期よりも、視力が落ちてしまっているので、コンタクトほどはっきりとは見えないが、全く無いよりはいいので、仕方がない。
メガネをつけ、気を取り直して次の行動に移した。
「あの、すみません。」
交番に入っていくと、一番手前にいた女性警察官が反応してくれた。
「はい、どうしましたか?」
「病院の場所を知りたいんですけど、スマホで調べようと思ったら充電があまりなくって。」
そうですか。と、何の疑いもなく調べだしてくれた。
「隣の区ですね。電車だと二駅先です。駅から近くないので、バスかタクシーですね。住所お伝えしますか?」
「すみません、お願いします。」
そういうと、メモに住所と電話番号を記入してくれた。
「すみません、ありがとうございます。」
そう言ってメモを受け取り、ご苦労さまですと言って立ち去った。
女性警官の方はいい笑顔で見送ってくれた。
コンタクトを使っているのに目をちょっとこすりすぎてしまい、痛くなった。
「なんて迂闊なんだ。」
と思って、トイレへ向かった。
仕方がないので、コンタクトを外す。
ワンデータイプだからいつも予備を入れておくのに、入っていない。
あ!あの日。
カバンを入れ替えた時に、入れ忘れたんだ。
最悪だ。
(メガネを持ってきてて良かった。)
メガネは普段付けない。
コンタクトの便利さを知ってからは、新しいのを買いもしてない。
その眼鏡が、多分数年ぶりに日の目を見た。
黒縁ですこし角ばっている。
最近の流行じゃないのは一目瞭然だ。
若干この眼鏡を作った時期よりも、視力が落ちてしまっているので、コンタクトほどはっきりとは見えないが、全く無いよりはいいので、仕方がない。
メガネをつけ、気を取り直して次の行動に移した。
「あの、すみません。」
交番に入っていくと、一番手前にいた女性警察官が反応してくれた。
「はい、どうしましたか?」
「病院の場所を知りたいんですけど、スマホで調べようと思ったら充電があまりなくって。」
そうですか。と、何の疑いもなく調べだしてくれた。
「隣の区ですね。電車だと二駅先です。駅から近くないので、バスかタクシーですね。住所お伝えしますか?」
「すみません、お願いします。」
そういうと、メモに住所と電話番号を記入してくれた。
「すみません、ありがとうございます。」
そう言ってメモを受け取り、ご苦労さまですと言って立ち去った。
女性警官の方はいい笑顔で見送ってくれた。