ACT59
文字数 506文字
これで、少なくとも今日ここに見舞いに来た人間は、江尻の会社が入っているビルに出入りしている人間という事は証明できた。
つまりそれは江尻なのだが、映像にもきちんと映っていない状態なので、指紋が一致して初めてイコールになるのだ。
電話でも良かったのだが、今日はそう言えば何も食べてないことを思い出した。
そこで結城には、
『もうひとりは署に戻らせてとりあえずどこかで合流。』
と連絡を送る。
メッセージを送ってから、さっき見た後の江尻の行動についての詳細で思わず浅霧は改めて感心していた。
署に戻りたくないので、一番近いターミナル駅で結城と合流することになった。
そのターミナル駅の近くに、チェーン店だがその辺りの聞き込みのついでに立ち寄ることのあるDDKレストランなら、客も多く多少話し込んでいても他の客にも店員にも聞こえない。
タクシーを使って駅周辺へと向かう途中、御幸に電話すると、1コールで出た。
彼はどうやらずっと待っていたらしい。
「悪いね、若いのがミスしてて。」
と、謝って来た。
素人と思っていた相手を尾行していたのだ。
まさか変装するとも思っておらず、油断したのだろう。
「プロと言うわけじゃないが、かなり警戒心が強いらしい。」
つまりそれは江尻なのだが、映像にもきちんと映っていない状態なので、指紋が一致して初めてイコールになるのだ。
電話でも良かったのだが、今日はそう言えば何も食べてないことを思い出した。
そこで結城には、
『もうひとりは署に戻らせてとりあえずどこかで合流。』
と連絡を送る。
メッセージを送ってから、さっき見た後の江尻の行動についての詳細で思わず浅霧は改めて感心していた。
署に戻りたくないので、一番近いターミナル駅で結城と合流することになった。
そのターミナル駅の近くに、チェーン店だがその辺りの聞き込みのついでに立ち寄ることのあるDDKレストランなら、客も多く多少話し込んでいても他の客にも店員にも聞こえない。
タクシーを使って駅周辺へと向かう途中、御幸に電話すると、1コールで出た。
彼はどうやらずっと待っていたらしい。
「悪いね、若いのがミスしてて。」
と、謝って来た。
素人と思っていた相手を尾行していたのだ。
まさか変装するとも思っておらず、油断したのだろう。
「プロと言うわけじゃないが、かなり警戒心が強いらしい。」