その7

文字数 617文字

それでも 2年は一生懸命勤めた。

次の企業は、そこそこ大きな会社だった。

中途採用者を多く採用している会社で、部署も多く将来やってみたい仕事も目の前に並んでいた。

しかし、そこにもまた大きな壁が僕の前に立ちはだかった。

うまく行かないものはすべての歯車がうまく機能しなくなったように思えて、少し心がしんどくなって辞めてしまった。

そういう経験をいくつか経て、今の会社で働いている。

見込み残業代込みというグレーな会社ではあるが、それでも中途採用にしては良い方の給料をもらえてはいる。

まあ、彼女も居ないアラフォー男子だから、贅沢さえしなければそこそこ普通の生活はできる環境だ。

ここの会社で仕事を持ち帰っているのは、僕だけじゃない。
だから耐えられる。

そこそこの家賃ではあるマンションに仕事を持ち帰りたくないだけ。

持ち帰ったら、最後の憩いの場所に仕事の匂いが充満するのが嫌なのだ。
だから、代替の居場所を、コワーキングスペースであるあの場所に見つけた。

また、僕の今の仕事は、自分でも営業先を回らなければならない。
前職までは、オフィスにこもりっきりだったので壊れかけた。だから、外回りがちょっと多いけどそれでもいい。

だから、成果を上げてもなかなか評価してくれない上司の顔を少しでも見なくて済むなら、それもまた気分転換の一環だし、もしかすると何か新しい発想が出来るかもしれない。

そう思っていたのに、偶然ではあるものの、最近立て続けに昔の上司に会ってしまった。
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