ACT58
文字数 449文字
「あの、先程の方が何か…。」
不安そうな顔をしている。
「先程も申しましたように、まだ事件性もすてきれないもので、見舞いに人が来たと聞きましたので、念の為です。」
と、またどうとってもいいような事を言った。
後で利用するので、ここに置いといてほしいと頼み込み「森宮」と名乗った男が持ってきた花はとりあえず置いてもらった。
不安解消にはならないかもしれないが、詳細は優しく遠回りに御幸たちがしてくれるだろう。
通路に出ると、看護師がこちらをチラッと見て去っていった。
時計を見る。
外はもう、少し暗くなり始めていた。
班長が説得しても、今日は動けないだろう。
三井に包装紙の件を頼んで、署に戻らせた。
今はまだ役に立たない物証だとしても、死んだはずの「森宮」と名乗るメガネをかけた人物が見舞いに来たのだ。
いずれ、関係者から指紋を正式にとった時にこの男が誰か判別する。
やつは、すぐ花を活け直して処分すると考えただろうが、手土産を持ってきたことを後悔しているかもしれない。
結城から
「江尻の会社に着きました。」
と連絡が来ていた。
不安そうな顔をしている。
「先程も申しましたように、まだ事件性もすてきれないもので、見舞いに人が来たと聞きましたので、念の為です。」
と、またどうとってもいいような事を言った。
後で利用するので、ここに置いといてほしいと頼み込み「森宮」と名乗った男が持ってきた花はとりあえず置いてもらった。
不安解消にはならないかもしれないが、詳細は優しく遠回りに御幸たちがしてくれるだろう。
通路に出ると、看護師がこちらをチラッと見て去っていった。
時計を見る。
外はもう、少し暗くなり始めていた。
班長が説得しても、今日は動けないだろう。
三井に包装紙の件を頼んで、署に戻らせた。
今はまだ役に立たない物証だとしても、死んだはずの「森宮」と名乗るメガネをかけた人物が見舞いに来たのだ。
いずれ、関係者から指紋を正式にとった時にこの男が誰か判別する。
やつは、すぐ花を活け直して処分すると考えただろうが、手土産を持ってきたことを後悔しているかもしれない。
結城から
「江尻の会社に着きました。」
と連絡が来ていた。