その41

文字数 527文字

そう思うと 、不謹慎ながら誰かがその日に、あの二人を手に掛けてくれた人に感謝の気持ちがまたこみ上げてきた。

そして調子に乗った僕は
(強いて言えば、なんで中西を殺しそこなうかな、誰かトドメさしてくれたらいいのに)
という考えに至っていた。

まあ、いいさ。そこまででも、感謝しなきゃ。
天罰、天罰。

まあこれ以上考えていても、仕事は進まない。
ふと、時計を見たら8時になっていた。

いつもは9時まで粘るのだが、今日は疲れたから、早めに切り上げる。

久しぶりに湯船に浸かろうと思い立ち、駅前の食材もちょっと売っているドラックストアに寄った。

ビールを1本と割引シール付きの惣菜と入浴剤を買った。

部屋に帰り、今日は久しぶりに自分の部屋のパソコンを立ち上げた。

買ってきたビールを袋から取り出して、惣菜は電子レンジに突っ込んで1分かける。

猫舌だから、お任せ調理だと、熱すぎて食べられないから。

その足で風呂を簡単に掃除してお湯を張る。
溜まればアラームが鳴って教えてくれるだろう。

レンジから温めた惣菜を取り出し、ビールを開け一口流し込む。

最近開いていなかったサイトやデータを確認する。

逸だってそうなのだが、なぜか先に食べ物のほうが無くなる。

いつになったら、バランスよく食べれるのだろうか。
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登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

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