その92
文字数 480文字
検診センターという小さな看板がここから見える。
この前はあの場所から出てきたのを思い出した。
よく見るとそれより目立つ位置に、夜間救急外来という文字も見える。
そちらには電灯が点いてあり、ちょうど子連れの一組がそのドアに吸い込まれていった。
どうやら、検診センターとの出入り口を兼用しているようだ。
中西の病室から帰る際たしかここから出てきたんだった。
そういえば、病室を出てすぐの階段を降りてすぐにトイレを見つけて、そこから出てほんの少し歩いたところにここへ通じる通路を見つけたはず。
見るからに受付が有る方の入り口はもう入れなさそうなので、ここから入ってみようかなと、何の気無しに向かった。
中から人が出てきた。
服装から今日の検診の最後の時間帯の人なのだろう。
すれ違いざまにそのドアへと滑り込んだ。
メインの受付の方へ向かう通路は薄暗いけれど奥の方に見える救急外来あたりは普通に明るく、多少にぎやかだ。
ただ階段は最低限の明るさに抑えられ物静かで、いつもなら怖いと思いこんな明るさの階段は登らない。
そういったせいか上がる間誰にも合わないどころか、僕の足音位しか聞こえなかった。
この前はあの場所から出てきたのを思い出した。
よく見るとそれより目立つ位置に、夜間救急外来という文字も見える。
そちらには電灯が点いてあり、ちょうど子連れの一組がそのドアに吸い込まれていった。
どうやら、検診センターとの出入り口を兼用しているようだ。
中西の病室から帰る際たしかここから出てきたんだった。
そういえば、病室を出てすぐの階段を降りてすぐにトイレを見つけて、そこから出てほんの少し歩いたところにここへ通じる通路を見つけたはず。
見るからに受付が有る方の入り口はもう入れなさそうなので、ここから入ってみようかなと、何の気無しに向かった。
中から人が出てきた。
服装から今日の検診の最後の時間帯の人なのだろう。
すれ違いざまにそのドアへと滑り込んだ。
メインの受付の方へ向かう通路は薄暗いけれど奥の方に見える救急外来あたりは普通に明るく、多少にぎやかだ。
ただ階段は最低限の明るさに抑えられ物静かで、いつもなら怖いと思いこんな明るさの階段は登らない。
そういったせいか上がる間誰にも合わないどころか、僕の足音位しか聞こえなかった。