ACT41
文字数 784文字
捜査本部では浅霧の要望で、その日中に「HIROBA」の会員名簿から江尻が利用する時間帯の人間をピックアップ作業が進められていた。
利用時間帯が絞られていたので、直ぐに20人程に絞られた。
更に、対象者の中から2名の人物に焦点が当てられる。
その人物の素性を知り、捜査本部は若干色めきだった。
事件関係者が同じ空間を共有していたのだ。
一人は本間博之(ほんまひろゆき)、株式会社カブトの従業員。
もう一人は、阪本(さかもと)直嗣(なおつぐ)、サトウ商事の従業員だ。
どちらもそれぞれの署の聞き込みで接触した、多くの従業員の中にいた一人一人だ。
ここに来て、その2人が江尻と同じ所に通っていることが分かったのだ。
そこで、詳しくこの三人の関係性を探るべく、いくつかの班に別れて捜査することになった。
浅霧の案で、サイバーセキュリティ対策本部の人員をHIROBAに派遣してもらうことになった。
彼らのいる時間に些細なことで変化があった場合に備えて、捜査一課ではなく専門家に確認してもらおうという事だった。
3人それぞれの立場を確認する作業も同時に進められた。
江尻のことを軸に改めて構図を組み立てて見る。
江尻は、大学を出て直ぐに株式会社カブトに入社した。
その時の上司が被害者で亡くなった森宮だった。
森宮は、聞き込みの中で沢山のハラスメント案件で揉めていた事が分かっている。
江尻も含めその事が理由で退職している人間が多数いるのだが、それについて会社側は認めておらず、従業員を少しずつ呼び出しながらの確認作業で分かったことだ。
会社の人事で教えてくれた事実は、江尻が辞めて数年後に本間が入社していて、江尻と本間には同じ時期に働いているという実績がないということくらいでそれ以上は今の所情報提供がない。
ただ、彼は森宮が亡くなるまで直属尾部下の一人で、最近特に外回りに何回も同行していたらしい事が分かっている。
利用時間帯が絞られていたので、直ぐに20人程に絞られた。
更に、対象者の中から2名の人物に焦点が当てられる。
その人物の素性を知り、捜査本部は若干色めきだった。
事件関係者が同じ空間を共有していたのだ。
一人は本間博之(ほんまひろゆき)、株式会社カブトの従業員。
もう一人は、阪本(さかもと)直嗣(なおつぐ)、サトウ商事の従業員だ。
どちらもそれぞれの署の聞き込みで接触した、多くの従業員の中にいた一人一人だ。
ここに来て、その2人が江尻と同じ所に通っていることが分かったのだ。
そこで、詳しくこの三人の関係性を探るべく、いくつかの班に別れて捜査することになった。
浅霧の案で、サイバーセキュリティ対策本部の人員をHIROBAに派遣してもらうことになった。
彼らのいる時間に些細なことで変化があった場合に備えて、捜査一課ではなく専門家に確認してもらおうという事だった。
3人それぞれの立場を確認する作業も同時に進められた。
江尻のことを軸に改めて構図を組み立てて見る。
江尻は、大学を出て直ぐに株式会社カブトに入社した。
その時の上司が被害者で亡くなった森宮だった。
森宮は、聞き込みの中で沢山のハラスメント案件で揉めていた事が分かっている。
江尻も含めその事が理由で退職している人間が多数いるのだが、それについて会社側は認めておらず、従業員を少しずつ呼び出しながらの確認作業で分かったことだ。
会社の人事で教えてくれた事実は、江尻が辞めて数年後に本間が入社していて、江尻と本間には同じ時期に働いているという実績がないということくらいでそれ以上は今の所情報提供がない。
ただ、彼は森宮が亡くなるまで直属尾部下の一人で、最近特に外回りに何回も同行していたらしい事が分かっている。