その114

文字数 376文字

え?
もしそうだったら、気持ち悪いんだけど。

なんだかゾワッとした。

危険だ。
やっぱり、あのHIROBAはもうやめよう。

他にもコワーキング・スペースなんてどこにでもある。
ちょっと不便だって、一駅移動すればたしか何軒かあったはずだ。

家に帰ったら考えよう。

そう思いながら走っていると、最後に設定した景色がいい場所についた。

駐車場とかがあるわけじゃないが、車1台くらい停められるいい場所だ。

方位とか考えると、この場所からよく見えるはずだ。

サンセットの時間までまだ間がある。
普段なら、小一時間空いたら何をしていいのか、迷い結局ネットをみて過ごすだけになるのだが、こういう無駄にぼ~っとするのも悪くはない。

ここからまた来るときに降りたインターの辺りのショッピングセンターまで戻るのに少し時間がかかるから、今のうちに持ってきておいた食べ物を食べて軽く腹ごしらえをしよう。
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登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

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