その113

文字数 490文字

このエリアを満喫して、もう少しほかも見てみたくなり、車に戻り出発する。

あんなハプニングがあったから、少しドライブすることになったが結果的にはいい気分だ。

天気も景色もいいと、本当に申し分ない。
キラキラとした海岸線を見れるコースをひた走り南下していく。

途中、コースを変えて日が暮れるまで後一時間くらいになって高台を目指す。

せっかくだから、高いところから沈みゆくのをみて、その後軽くショッピングをして帰ろうということに決めた。

あの時駄目にされたあのカバンの代わりが見つかっていない。

アクアラインは夜、渋滞になると言っていたので渋滞が緩和されるのを待つのにも買い物しながら待つのは丁度いいだろう。

と、アクアラインの渋滞の恐ろしさを知らない僕はのんきにそんなことを考えていた。

ふと、「あの女性」ってまさか「あのときの女性」のことじゃないだろうな・・・。という考えがよぎった。

しかし、もしそうなら甚だ見当違いだ。

でもたしか「謝られましたか?」とも言っていた。

女性に謝られるようなことなんて早々ない。
敷いて言えば、あの日のあの飲み物をかけられた事件くらいだ。

ん?
あいつ、まさかあの場にいたのか?
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登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

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