Disclose-5
文字数 488文字
その連れてこられた一部始終を浅霧は別室で観察している。
前日、浅霧が言い放った言葉がここまで彼を変えてしまうとは結城は信じられなかったが、等の浅霧はなんとも思ってないらしい。
結城は思わず、
「まるで別人のようですね。」
とつぶやいた。
最初に聴取をした三井も
「私達が話を聞きに行ったときとも違う人物のように見えます。」
とこぼした。
最初の聴取時に視線は一度も合わなかったらしい。
確かに、浅霧と二人で遠目に見えても、陰キャっぽいタイプに見えたことを思い出す。
ただ、この感じの江尻を見たことがあると、HIROBAで3人のことを見張っていた捜査官が言った。
あそこは会員制ということもあり、監視カメラは会員証を提示する受付までにしかなく扉内部には一箇所も付いていない。
だからその印象を語れるのは、実際にその担当をしていた捜査員だけなのだ。
その、閉鎖された空間では素の江尻が出ていたのだろう。
「これが、彼の本当の顔なんだよ。」
と、言うとその別室を出て浅霧は取調室へとむかう。
結城はそのサポートで一緒についていく。
こういう相手と対峙する浅霧の後ろ姿は、不謹慎かもしれないがどことなく楽しそうだった。
前日、浅霧が言い放った言葉がここまで彼を変えてしまうとは結城は信じられなかったが、等の浅霧はなんとも思ってないらしい。
結城は思わず、
「まるで別人のようですね。」
とつぶやいた。
最初に聴取をした三井も
「私達が話を聞きに行ったときとも違う人物のように見えます。」
とこぼした。
最初の聴取時に視線は一度も合わなかったらしい。
確かに、浅霧と二人で遠目に見えても、陰キャっぽいタイプに見えたことを思い出す。
ただ、この感じの江尻を見たことがあると、HIROBAで3人のことを見張っていた捜査官が言った。
あそこは会員制ということもあり、監視カメラは会員証を提示する受付までにしかなく扉内部には一箇所も付いていない。
だからその印象を語れるのは、実際にその担当をしていた捜査員だけなのだ。
その、閉鎖された空間では素の江尻が出ていたのだろう。
「これが、彼の本当の顔なんだよ。」
と、言うとその別室を出て浅霧は取調室へとむかう。
結城はそのサポートで一緒についていく。
こういう相手と対峙する浅霧の後ろ姿は、不謹慎かもしれないがどことなく楽しそうだった。