ACT31
文字数 606文字
「片思いのあの子は、どうだい?」
待ちきれずに、浅霧が聞く。
「お前好みだからね、見てて楽しいし飽きないよ。」
「へぇ、そりゃあいい。君がそういうってことは、ゾクゾクする相手ってことだね。久しぶりに、楽しめそうだ。」
高橋が注文品を持ってきて、ごゆっくりと言って去っていった。
「最近、ゆっくり出来てる?」
「まあまあだね。」
一口メロンソーダを飲んで、
「たまにはいいな。」
とか言っている。
いいおっさんがこういう物を飲んでも、一昔前とは違って今は変な目で見られなくなった。
いい時代になったものだ。
そんなことに感心していると、すっとポケットから名刺サイズのカードを御幸は出してきた。
江尻のアリバイで話題に出ていた店の名前だった。
「そこ、行ってみたかったんだよね。」
「ここでも楽しい出会いが待ってるよ。楽しみにしていて。」
御幸の含み笑い。
しかも、ピースしている。
ここを徹底的に調べろとのことらしい。
そして、2人か2つか。
行って見てからの楽しみも提示された。
「あ、今日はお土産忘れちゃったんだよ。また今度、持ってくるよ。」
お土産は、ウイスキー。
彼の好きな酒の一つだ。
とにかく、こっちからは頼んだとしても、お金も受け取らない。
酒を受け取るのは、自分が飲むものじゃなく、御幸の仕事仲間への報酬代わりだ。
その仕事仲間が、ここの店のかつての店員を見張っている。
お金だけじゃなく、警察の人間から、情報が出されるとは思ってはいないのも楽でいい。
待ちきれずに、浅霧が聞く。
「お前好みだからね、見てて楽しいし飽きないよ。」
「へぇ、そりゃあいい。君がそういうってことは、ゾクゾクする相手ってことだね。久しぶりに、楽しめそうだ。」
高橋が注文品を持ってきて、ごゆっくりと言って去っていった。
「最近、ゆっくり出来てる?」
「まあまあだね。」
一口メロンソーダを飲んで、
「たまにはいいな。」
とか言っている。
いいおっさんがこういう物を飲んでも、一昔前とは違って今は変な目で見られなくなった。
いい時代になったものだ。
そんなことに感心していると、すっとポケットから名刺サイズのカードを御幸は出してきた。
江尻のアリバイで話題に出ていた店の名前だった。
「そこ、行ってみたかったんだよね。」
「ここでも楽しい出会いが待ってるよ。楽しみにしていて。」
御幸の含み笑い。
しかも、ピースしている。
ここを徹底的に調べろとのことらしい。
そして、2人か2つか。
行って見てからの楽しみも提示された。
「あ、今日はお土産忘れちゃったんだよ。また今度、持ってくるよ。」
お土産は、ウイスキー。
彼の好きな酒の一つだ。
とにかく、こっちからは頼んだとしても、お金も受け取らない。
酒を受け取るのは、自分が飲むものじゃなく、御幸の仕事仲間への報酬代わりだ。
その仕事仲間が、ここの店のかつての店員を見張っている。
お金だけじゃなく、警察の人間から、情報が出されるとは思ってはいないのも楽でいい。