ACT16
文字数 628文字
「ん~ 、あ、あそこ?・・・はぁ?何?御幸も関わってるの?
じゃあ、僕が楽しそうって思ったこと、思い過ごしじゃなかったのかな。」
御幸は、右手の人指し指をたてて、エアノックを3回ほどした。
何となく、昔から「そうそう、それ。」的な相槌をその仕草であらわす。
カッコつけているわけじゃないのだが、何となく仕草で通る部分が二人共多いと思う。
その世界に割って入るように、いつの間にか黒栖が御幸のためにコーヒーを持ってきた。
コーヒーは好きなのに、ミルクも砂糖も入れないと飲めない。
しかも、それが牛乳だとお腹が弱いから飲めない。
なので、カフェラテとかそういう類は、ソイを入れる。
でも、ここではお好みの量を黒栖が入れて持ってくる。
浅霧のカップを取ろうとしたから、手で結構だよと合図したらさっきまで自分が読んでいた雑誌を手にとって、またちょこんと座って自分の世界に入っていった。
やっぱり、気の利く人だ。
「同じ景色かな、見えてるの。」
さっきの男性のことらしい。
「さあ、どうかな。おれ、一目惚れでまだ片思い中だよ。」
「片思いは奇遇だね。でも、僕の方は紹介されたんだよ。でも紹介した人が、眠ったままでね。」
「そう、その出会い面白いね。じゃ、先にいい景色に辿り着けそうだね。」
そういうと、立ち上がりドアへと向かった。
「ゆっくりしていけばいいのに。」
「まだ、仕事中だから、またな。あ、こんど、美味しいコーヒーおごるよ。」
手を振られた。
さて、今度こそ本部に戻ろう。
どうやら根深い事件らしい。
じゃあ、僕が楽しそうって思ったこと、思い過ごしじゃなかったのかな。」
御幸は、右手の人指し指をたてて、エアノックを3回ほどした。
何となく、昔から「そうそう、それ。」的な相槌をその仕草であらわす。
カッコつけているわけじゃないのだが、何となく仕草で通る部分が二人共多いと思う。
その世界に割って入るように、いつの間にか黒栖が御幸のためにコーヒーを持ってきた。
コーヒーは好きなのに、ミルクも砂糖も入れないと飲めない。
しかも、それが牛乳だとお腹が弱いから飲めない。
なので、カフェラテとかそういう類は、ソイを入れる。
でも、ここではお好みの量を黒栖が入れて持ってくる。
浅霧のカップを取ろうとしたから、手で結構だよと合図したらさっきまで自分が読んでいた雑誌を手にとって、またちょこんと座って自分の世界に入っていった。
やっぱり、気の利く人だ。
「同じ景色かな、見えてるの。」
さっきの男性のことらしい。
「さあ、どうかな。おれ、一目惚れでまだ片思い中だよ。」
「片思いは奇遇だね。でも、僕の方は紹介されたんだよ。でも紹介した人が、眠ったままでね。」
「そう、その出会い面白いね。じゃ、先にいい景色に辿り着けそうだね。」
そういうと、立ち上がりドアへと向かった。
「ゆっくりしていけばいいのに。」
「まだ、仕事中だから、またな。あ、こんど、美味しいコーヒーおごるよ。」
手を振られた。
さて、今度こそ本部に戻ろう。
どうやら根深い事件らしい。