ACT63

文字数 497文字

今もそれらが進行中のはずだ。

「そっちが動くまで、秘密裏にってことね。了解。」
今、姉の件は話題にしなかった。

何らかの関係で比留田医師と御幸は関係があるのだ。

じゃなきゃ、御幸の性格であの病院に何らかで繋がりのある人間を一緒にしないはずなのだ。

「予定が分かったら、都度、連絡を入れる。」
そこまで言って電話を切った。

15分もタクシーに乗ったら、知っている通りまで来たので、道路が込んでいることもあり少し距離があるが降ろしてもらった。

結城に連絡を取ると、先に入っているというのでこっちの好きな物を頼んでおくように伝えると、注文済みという言葉が返って来た。

店はいつものようにいい具合で人が入っている。
受付で連れが先に入店していると告げると、案内してくれた。

席もいい具合の場所だ。

席につくと、お冷を注いでくれた。

そのホールスタッフの人は昼もこんな時間帯も来る度に見かける。

動きに無駄がないところを見ると、勤務歴が長いか社員なのだろうと思われる。

そして結城は彼女がいると、いつ来ても落ち着きがない。

仕方がないので、
「で?」
と、その思考に割って入ると渋々島田がいる時には言ってこなかった事を少しずつ報告仕出した。
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登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

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