Discloseー47

文字数 632文字

再合流した時にはまだ、睡眠薬が効いていて本間は眠っていた。

ガラス越しとはいえ、警察の姿を見たかもしれないので、もちろん本間の家なんて連れて帰れるわけもなく、仕方がないから結果が連れ回していた。

そのために、木曜から車を借りっぱなしだった。

本間の免許証の控えは、HIROBAの入店証作成時の際にコピーとして提出していたものを違法に結果が入手しておいた。

もしかするとなにかに使えるかもしれないと思ったらしい。

それを使って、カーシェアの申し込みを勝手に済ませ、本間名義でも使用できるように甫が手配していた。

それを使い、今回本間の住んでいる近くで車を借りた。
どうせ、この後彼は用済みになるので、近隣でも高い設定のいい車を借りた。

そしてその車を使い病院へと向かった。

病院だから、病院内にありそうなもので仕掛け作ったら面白いんじゃないというので、ずっと何がいいのか考えたところヒントはいつも行くドラッグストアにあった。

レジ近くに、薬を飲むように何も入っていないカプセルが売っているのは、普段薬なんか縁のない甫には思いつかなかったが、結果はそういうことに詳しくそれを使えばいいとアドバイスをくれたので実際に練習して時間を計る実験をした。

病室で仕掛けを置いて抜け出すまでに丁度いいようにカプセルとオブラートで調節する。

中にアルコールではなく次亜塩素の水溶液を入れた。

丁度いい組み合わせで脱出までに10分弱の時間を確保できる次元タイマーを作った、はずだったがコレは結局不発で終わった。
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登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

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