Discloseー57
文字数 782文字
「まあ、そんなに構えずに。お聞きしたい事はいくつかあるんですが、とりあえず先程も言いましたように、実況見分をしたかったのですがね、本人から聞くことはもうできないので、こうして出向いて来たわけです。」
浅霧から言われているので、結城はメモをずっと取っている。
「まあ、分かることなら。何が聞きたいんですか?」
そう言うと、少し足を崩して座り直した。
「助かります、実はですね…。」
そう言って、浅霧がまず聞いたのは部屋の中での結果の行動についてだった。
健太郎が言うには、始めの頃は働いていた職場の勤務ルーティンは遅番、中番、早番で1~2日休みというローテーションが基本だったらしい。
しかし、数年前から女性が増えた関係で夜間は危険も多いタクシー業界なので、女性とある年齢以上の希望者に限って、早朝から夕方までの好きな時間働くという人も増えたらしい。
その方針を取り入れたあたりから、夜に出勤することが増えたそうだ。
「だから、仕事の日は殆ど夜勤だし、土曜とか日曜とかは競馬をやるから。」
だから、娘のことはわからない、ときちんと念を押してくる。
それでも、浅霧の誘導で結果が普段使っていた部屋、キッチンに置いてあっただろう粗末なダイニングテーブルでの座る場所、そのそれぞれをだいたいどのくらいの時間専有しているのかと言うような事を聞き出した。
江尻家から戻ってきてすぐは父親と同じ部屋で寝ていたそうだが、それもすぐに無くなり、父親がこの部屋を借りた当時寝室として使っていた部屋は、年頃の結果のための部屋となり、こたつとテレビが置いてある部屋で健太郎は寝るようになったそうだ。
「まあ、年頃の子でしたからね、母親ならともかく親父と同じ部屋で寝るのが嫌だったんでしょう。」
自分も夜勤が増えてきたこともあって、結果が学校へ行っている間寝るような生活だったと、懐かしそうに思い出しながら話していた。
浅霧から言われているので、結城はメモをずっと取っている。
「まあ、分かることなら。何が聞きたいんですか?」
そう言うと、少し足を崩して座り直した。
「助かります、実はですね…。」
そう言って、浅霧がまず聞いたのは部屋の中での結果の行動についてだった。
健太郎が言うには、始めの頃は働いていた職場の勤務ルーティンは遅番、中番、早番で1~2日休みというローテーションが基本だったらしい。
しかし、数年前から女性が増えた関係で夜間は危険も多いタクシー業界なので、女性とある年齢以上の希望者に限って、早朝から夕方までの好きな時間働くという人も増えたらしい。
その方針を取り入れたあたりから、夜に出勤することが増えたそうだ。
「だから、仕事の日は殆ど夜勤だし、土曜とか日曜とかは競馬をやるから。」
だから、娘のことはわからない、ときちんと念を押してくる。
それでも、浅霧の誘導で結果が普段使っていた部屋、キッチンに置いてあっただろう粗末なダイニングテーブルでの座る場所、そのそれぞれをだいたいどのくらいの時間専有しているのかと言うような事を聞き出した。
江尻家から戻ってきてすぐは父親と同じ部屋で寝ていたそうだが、それもすぐに無くなり、父親がこの部屋を借りた当時寝室として使っていた部屋は、年頃の結果のための部屋となり、こたつとテレビが置いてある部屋で健太郎は寝るようになったそうだ。
「まあ、年頃の子でしたからね、母親ならともかく親父と同じ部屋で寝るのが嫌だったんでしょう。」
自分も夜勤が増えてきたこともあって、結果が学校へ行っている間寝るような生活だったと、懐かしそうに思い出しながら話していた。