ACT29
文字数 550文字
「それにね、江尻は4人と別れたあと、笑ってたんだよ。ますます興味深いやつだろ?」
そう言って、嬉しそうに浅霧は写真を手にとった。
三井はというと、その写真を睨みつけている。
そういう態度をされていたことを嬉しく思わないはずがない。
「まあ、犯人かどうかはさておき、こんな面白い観察対象他にいないよ。まずは人となりを探っておいで、二人で。」
急に指示をされた。
「いきますよ、結城さん。」
三井は、ジャケットとバックを手にとって先に出ていった。
「え?浅霧さんは?」
手をヒラヒラしている。さっさと行けということらしい。
一瞬、背後に殺気を感じた。
あっちを見てはいけない、と警告音が頭の中で響く。
結城は、逃げるように部屋をでた。
遠くから、班長が
「結城、どこへ行くんだ!」
という怒鳴り声が聞こえる。
暫く、顔を合わせないようにしよう︙、と結城は小走りで三井を追いかけた。
***
結城たちを追い払った浅霧は、まだ写真を眺めていた。
班長がツカツカとやってきた。
「おい、浅霧。なんであいつら、二人で出ていったんだ。結城はお前につけてるのに。」
「ちょっとしたお使いですよ。暑いでしょ。いま出ていったら疲れますからね。そういうのは若いのにお任せですよ。」
と、班長を見ずに答える。
「だいたいお前が・・・!」
そのタイミングで、スマホがなった。
そう言って、嬉しそうに浅霧は写真を手にとった。
三井はというと、その写真を睨みつけている。
そういう態度をされていたことを嬉しく思わないはずがない。
「まあ、犯人かどうかはさておき、こんな面白い観察対象他にいないよ。まずは人となりを探っておいで、二人で。」
急に指示をされた。
「いきますよ、結城さん。」
三井は、ジャケットとバックを手にとって先に出ていった。
「え?浅霧さんは?」
手をヒラヒラしている。さっさと行けということらしい。
一瞬、背後に殺気を感じた。
あっちを見てはいけない、と警告音が頭の中で響く。
結城は、逃げるように部屋をでた。
遠くから、班長が
「結城、どこへ行くんだ!」
という怒鳴り声が聞こえる。
暫く、顔を合わせないようにしよう︙、と結城は小走りで三井を追いかけた。
***
結城たちを追い払った浅霧は、まだ写真を眺めていた。
班長がツカツカとやってきた。
「おい、浅霧。なんであいつら、二人で出ていったんだ。結城はお前につけてるのに。」
「ちょっとしたお使いですよ。暑いでしょ。いま出ていったら疲れますからね。そういうのは若いのにお任せですよ。」
と、班長を見ずに答える。
「だいたいお前が・・・!」
そのタイミングで、スマホがなった。