ACT68
文字数 386文字
その時、2番目の受付の人と話したことを思い出した。
写真を撮ろうと思ったが、スマホが見当たらないと言っていた。と、証言してくれた。
名刺を取り戻すだけじゃなく、壮大なる計画の中でのことなのだとしたら、どこをどう切り取ってもいいようなストーリーで動いている江尻が恐ろしい。
口実だと思っていたことも、フラグでしかないかもしれない。
いつか警察が動いて、証言を取りに来て、その事を調べられてもいいように。
「そうか、忘れ物センターがあるその駅に行ってもおかしくない理由づくり。やるなぁ、益々浅霧好みのひねくれたやつだね。」
そんな事を感心しつつも珍しく御幸も苛立ちを隠せない。
映画やドラマの中ほど、犯人の背景にストーリーがあることはあまり無いように感じる。
しかし、ミスリードを誘うようにあらゆる罠を感じる。
その証拠に、久しぶりに彼が爪を噛んでいるのを見た。
最近じゃあまり見ない仕草だった。
写真を撮ろうと思ったが、スマホが見当たらないと言っていた。と、証言してくれた。
名刺を取り戻すだけじゃなく、壮大なる計画の中でのことなのだとしたら、どこをどう切り取ってもいいようなストーリーで動いている江尻が恐ろしい。
口実だと思っていたことも、フラグでしかないかもしれない。
いつか警察が動いて、証言を取りに来て、その事を調べられてもいいように。
「そうか、忘れ物センターがあるその駅に行ってもおかしくない理由づくり。やるなぁ、益々浅霧好みのひねくれたやつだね。」
そんな事を感心しつつも珍しく御幸も苛立ちを隠せない。
映画やドラマの中ほど、犯人の背景にストーリーがあることはあまり無いように感じる。
しかし、ミスリードを誘うようにあらゆる罠を感じる。
その証拠に、久しぶりに彼が爪を噛んでいるのを見た。
最近じゃあまり見ない仕草だった。