その103

文字数 435文字

富士山もみえる、今日はぼんやりだけど。

せっかくなので、千葉っぽい食べ物を食べることにした。
お知らせしてくれるようなので、暫し待つ。

席が無いのに買ってウロウロしなくていいのが、一人で来たものには最高だ。

受け取りに行った食べ物の味は、まあ大衆向けにしては美味しかった。

一人旅なので、食べたものの写真を撮ったり、この後の天気は、と調べたりしたが、結局いつもの様に食べながらニュースを流し見していた。

いつだって、自分の興味の惹くような記事なんてそうそう出会えないのだ。

返却口に食べ終わったものを置いて、食べ終わりせっかくだから最上階へと向かう。

少し風場が強いものの、一面見渡す限りの青空なので、デッキ部分を歩いてみることにした。

大きな船に優雅に乗っている雰囲気を味わえる。

いつか、船旅に出れるといいな・・・と、思い描けるこの場所に、思い切って来て良かったと思った。

折角だから、道路が見えない方へも行って見る。

海の真ん中に立っている雰囲気が、色んなものを忘れさせてくれる気がした。
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登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

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