ACT13
文字数 812文字
「あれ、それってあの雨の強い日じゃない?」
「あーそうです。なんか一部でゲリラ豪雨あった日ですよ。おかげで、こっちもあっちも目撃者がほぼないから、事故か事件か分からないのが現状で・・。」
島田はなんとも思っていないが、僕は何となくこの事件に巻き込まれていくのではないかという嫌な予感が心の中を占めていく気がした。
僕は、そんな気分を悟られないうちに島田たちを労って分かれた。
島田たちと分かれた瞬間に、浅霧に電話をかけた。
☓☓☓
その頃、結城が興味をそそるような内容を聞いているとも思わず前を歩く男性が気になって仕方がなかった。
まだ名も知らない彼は少なくとも、自分の勤め先まで戻る足取りはいいことでもあったような軽やかさだった。
少し離れた後ろから見ていても、ワクワクが止まらない用にみえる。
面白そうなことに出会えた自分よりも。
浅霧は、ますます彼に対して興味をそそられた。
今頃、どんな事件の参考人なのか結城が確かめているはずだから、詳しく聞けばいい。
彼の後を付いて行ったら、一つのビルに入っていった。
何社も入っているようで、出入りしている会社員たちが首からぶら下げていたり、スーツに付けている社章が様々だ。
会社名は、後で結城の言うところの島田というやつにでも聞けば教えてくれるだろう。
そんな彼は、なぜか受付の前を通るときだけ、少し様子がおかしかった。
後ろから見ていてもわかるくらいに。
受付には、2人女性がいて忙しそうにしている。
その受付カウンターの近くには、男性警備員が立っている。
誰も彼の存在なんかに気を取られていなさそうだが、少し遠巻きに、顔も少し背けているようだった。
もしかすると、あの中の誰かと顔を合わせたくないのかもしれない。
でも、そこを通り過ぎるとまた足取り軽やか、エレベータホール前にある改札に社員証を翳して、すんなりと通り過ぎた。
そしてちょうど来たらしい上の階行きのエレベーターに何人もの人間と一緒に吸い込まれていった。
「あーそうです。なんか一部でゲリラ豪雨あった日ですよ。おかげで、こっちもあっちも目撃者がほぼないから、事故か事件か分からないのが現状で・・。」
島田はなんとも思っていないが、僕は何となくこの事件に巻き込まれていくのではないかという嫌な予感が心の中を占めていく気がした。
僕は、そんな気分を悟られないうちに島田たちを労って分かれた。
島田たちと分かれた瞬間に、浅霧に電話をかけた。
☓☓☓
その頃、結城が興味をそそるような内容を聞いているとも思わず前を歩く男性が気になって仕方がなかった。
まだ名も知らない彼は少なくとも、自分の勤め先まで戻る足取りはいいことでもあったような軽やかさだった。
少し離れた後ろから見ていても、ワクワクが止まらない用にみえる。
面白そうなことに出会えた自分よりも。
浅霧は、ますます彼に対して興味をそそられた。
今頃、どんな事件の参考人なのか結城が確かめているはずだから、詳しく聞けばいい。
彼の後を付いて行ったら、一つのビルに入っていった。
何社も入っているようで、出入りしている会社員たちが首からぶら下げていたり、スーツに付けている社章が様々だ。
会社名は、後で結城の言うところの島田というやつにでも聞けば教えてくれるだろう。
そんな彼は、なぜか受付の前を通るときだけ、少し様子がおかしかった。
後ろから見ていてもわかるくらいに。
受付には、2人女性がいて忙しそうにしている。
その受付カウンターの近くには、男性警備員が立っている。
誰も彼の存在なんかに気を取られていなさそうだが、少し遠巻きに、顔も少し背けているようだった。
もしかすると、あの中の誰かと顔を合わせたくないのかもしれない。
でも、そこを通り過ぎるとまた足取り軽やか、エレベータホール前にある改札に社員証を翳して、すんなりと通り過ぎた。
そしてちょうど来たらしい上の階行きのエレベーターに何人もの人間と一緒に吸い込まれていった。