その105
文字数 571文字
変に心の中がざわめく。
想定していなかった出来事が僕が今日たてているストーリーを侵食してくる。
「あー、そうそう。御幸さん。こんにちは。」
一応、挨拶は基本だから、ついきちんと挨拶をしてしまう。
「お一人ですか?」
「ええ。」
せっかくいい気分なのに・・・
「そうなんですね、ドライブですか?」
「ええ、まあ。」
せっかくいい気分なのに・・・
「私も一人でドライブですよ、いい天気で良かったですね。」
「そうですね。」
まだ、僕に何か・・・。
「あれ、それなんですか?」
「?」
気づいたら、僕は間抜けにも黒い物体手に持ったままの格好で話をしていたらしい。
はずい。
そのタイミングで、御幸を視界から少しずつ遠ざける。
「あ、いや・・・、何かよくわからないんですけど、ポケットに入っていて。」
そっとポケットに戻す。
「そうなんですね。」
「・・・。」
どこかへ、行ってほしい・・・と、思いながら営業スマイルだけ返した。
「この後、ご予定は?千葉方面に行かれるんですか?」
「さあ、どうですかね。今日は、練習の延長のようなものなので・・・。」
どこかへ、行ってほしい・・・。
「練習の延長・・・。ペーパードライバーとかだったんですか?」
「ええ、まあそんなところです。」
会話を終わらせたい。
では。
と、言いその場を離れようとしたのに、何故か後ろからついてきた。
「江尻さん、普段はコンタクトですか?」
想定していなかった出来事が僕が今日たてているストーリーを侵食してくる。
「あー、そうそう。御幸さん。こんにちは。」
一応、挨拶は基本だから、ついきちんと挨拶をしてしまう。
「お一人ですか?」
「ええ。」
せっかくいい気分なのに・・・
「そうなんですね、ドライブですか?」
「ええ、まあ。」
せっかくいい気分なのに・・・
「私も一人でドライブですよ、いい天気で良かったですね。」
「そうですね。」
まだ、僕に何か・・・。
「あれ、それなんですか?」
「?」
気づいたら、僕は間抜けにも黒い物体手に持ったままの格好で話をしていたらしい。
はずい。
そのタイミングで、御幸を視界から少しずつ遠ざける。
「あ、いや・・・、何かよくわからないんですけど、ポケットに入っていて。」
そっとポケットに戻す。
「そうなんですね。」
「・・・。」
どこかへ、行ってほしい・・・と、思いながら営業スマイルだけ返した。
「この後、ご予定は?千葉方面に行かれるんですか?」
「さあ、どうですかね。今日は、練習の延長のようなものなので・・・。」
どこかへ、行ってほしい・・・。
「練習の延長・・・。ペーパードライバーとかだったんですか?」
「ええ、まあそんなところです。」
会話を終わらせたい。
では。
と、言いその場を離れようとしたのに、何故か後ろからついてきた。
「江尻さん、普段はコンタクトですか?」