その83

文字数 561文字

考えるだけで難易度が高い。

そうすると、ギリギリまで下道で行ってうみほたるの入り口に程近いところから乗るか…しかし、それだと都内の迷路のような一般道も難易度が高い…などと考えは巡る。

そんな答えの出ない悶々を考えているうちに、スマホのマップでゴールのフラグの近くまで来ていることを確認する。

同じ車を2日連続で借りることができなかったがサイズを見ると同じ幅の車だったので、今日は車幅とかの感覚をつかもう。

今日は練習。本番は、明日だ。

帰りが遅くなりそうなら、練習を兼ねて首都高に勢いで乗ってみるのもいいかもしれないという考えでまとまった。

フラグの位置に表示通り駐車場があり近づくと、予約した車が見えてきた。

看板があるから、この車がそうだというのが一目でわかるようになっている。

前に乗っていた人が上手いらしい。

ちょっと狭い駐車場だったが、出やすいようにとめていてくれていた。

帰ってから、同じ様に停められるのか多少不安になったが、今はそれを払拭してしまうほどの前準備がこのあと控えている。

スマホを使ってドアの解錠をする。

解錠の合図を確認して、車のキーを専用のところから取り出す。

レンタカーだと、24時間営業以外だと時間を気にして借りに行ったり、返却しなければならないが、30分から借りれるし、10分ずつ時間を調整出来るのが便利でいい。
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登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

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