その51
文字数 614文字
あまりにもびっくりしたので、思わず
「うわっ!」
と割と大きめの声を上げてしまって周囲の人からの注目を浴びる羽目になった。
そこに居たのは、さっきのスペースで見たあの人だった。
「あ、すみません。驚かすつもりじゃなかったんですけど。」
としれっと言ってのける。
心臓が止まるかと思うほどの衝撃だったので、思わず目をパチクリとしていたら、
「大丈夫ですか?あそこ、座れそううですから、一旦座りましょうか?」
と、親切ぶって続けて言ってきたので
「あ、いえ大丈夫です。店員さんだと思ったので・・・。」
と、固辞した。
頭のどこかで警報が鳴りだした。
危険なのか、この男は。
「そうですか。」
というと、にこやかに笑みを浮かべて僕をみている。
僕は、一応軽く頭を下げて立ち去ろうとすると、
「パソコン、買われるんですか?」
と、更に食い下がってきた。
早くここから離れたい。
何人かがまだチラチラと見ているので、仕方がなく
「ええ、買おうかな・・・という位です。」
とだけ、答えてもう一回頭を下げて立ち去ろうとした。
見ず知らずの他人と深く関わり合いになりたくない。
いや、見ず知らずじゃないのか。
でも、あの程度で知り合い関係を深めたくない。
しかし、どうやら空気の読めない相手のようで、さっきより少し大きい声で
「こういうのはどうです?持ち運びやすそうですよ。」
と、更に言ってきた。
ワイヤーで繋がれている警報装置が鳴らないギリギリの高さまで持ち上げて、店員並みの笑顔でPRしている。
「うわっ!」
と割と大きめの声を上げてしまって周囲の人からの注目を浴びる羽目になった。
そこに居たのは、さっきのスペースで見たあの人だった。
「あ、すみません。驚かすつもりじゃなかったんですけど。」
としれっと言ってのける。
心臓が止まるかと思うほどの衝撃だったので、思わず目をパチクリとしていたら、
「大丈夫ですか?あそこ、座れそううですから、一旦座りましょうか?」
と、親切ぶって続けて言ってきたので
「あ、いえ大丈夫です。店員さんだと思ったので・・・。」
と、固辞した。
頭のどこかで警報が鳴りだした。
危険なのか、この男は。
「そうですか。」
というと、にこやかに笑みを浮かべて僕をみている。
僕は、一応軽く頭を下げて立ち去ろうとすると、
「パソコン、買われるんですか?」
と、更に食い下がってきた。
早くここから離れたい。
何人かがまだチラチラと見ているので、仕方がなく
「ええ、買おうかな・・・という位です。」
とだけ、答えてもう一回頭を下げて立ち去ろうとした。
見ず知らずの他人と深く関わり合いになりたくない。
いや、見ず知らずじゃないのか。
でも、あの程度で知り合い関係を深めたくない。
しかし、どうやら空気の読めない相手のようで、さっきより少し大きい声で
「こういうのはどうです?持ち運びやすそうですよ。」
と、更に言ってきた。
ワイヤーで繋がれている警報装置が鳴らないギリギリの高さまで持ち上げて、店員並みの笑顔でPRしている。