その18
文字数 717文字
もう、面倒な事はうんざりだった。
そう思いながら、自分なりに平穏に過ごすように心がけていた。
あれから2週間がすぎた。
あの時、飲み物を掛けられ、部屋に連れ込まれ、そしてお酒を飲んで過ごした彼女とはあれから会うことは無い。
酔った勢いで連絡先くらい交換していたかと思ったが、スマホの連絡先が入っているアプリには、それらしいものがなかった。
便利な連絡を取り合うアプリですらも登録されてなかった。
まあ、そもそもコミュ障な自分がそんな事できるわけがない。
結果。
名前も聞いていないし、ホンのひととき過ごしたあの部屋も思い出せないし、そもそも覚えてもない。
すでに顔もぼんやりと忘れてきている。
そんな自分に呆れる。
だからか、日が過ぎるごとに、まるであの雨の日が嘘だったかのように思えてきた。
なんせ、残っているのはあの朝の頭の痛さと昼過ぎまで残った胸焼けだけ。
帰りにはいつもどおりにあの場所で過ごし、翌日の土曜にカバンを捨て、スーツをクリーニングに出し、いつもの週末を過ごした。
テーブルの上にあった小銭も、その土曜には近くのコンビニで弁当に変わっていた。
その日から、今日までもずっと普通の日だ。
なんにも代わり映えがない。
まあせいぜい、鳥のフンが落ちてきたり、電車が止まって帰るのに3時間もかかったりとか注文した海外便でやっと届いた商品が不良品で返品したりしているけど。
その程度のこと、何処かの誰かの身の上にたまに起きることだ。
それが、この2週間のなかで、たまたま僕に当たっただけ。
ただそれだけだ。
ごく普通。
あ、かばんだけは新しいものになった。
買った次の日にセールになって30%も安くなったのはショックだったけど。
まあ、そんなこんなでいつも通りを過している。
そう思いながら、自分なりに平穏に過ごすように心がけていた。
あれから2週間がすぎた。
あの時、飲み物を掛けられ、部屋に連れ込まれ、そしてお酒を飲んで過ごした彼女とはあれから会うことは無い。
酔った勢いで連絡先くらい交換していたかと思ったが、スマホの連絡先が入っているアプリには、それらしいものがなかった。
便利な連絡を取り合うアプリですらも登録されてなかった。
まあ、そもそもコミュ障な自分がそんな事できるわけがない。
結果。
名前も聞いていないし、ホンのひととき過ごしたあの部屋も思い出せないし、そもそも覚えてもない。
すでに顔もぼんやりと忘れてきている。
そんな自分に呆れる。
だからか、日が過ぎるごとに、まるであの雨の日が嘘だったかのように思えてきた。
なんせ、残っているのはあの朝の頭の痛さと昼過ぎまで残った胸焼けだけ。
帰りにはいつもどおりにあの場所で過ごし、翌日の土曜にカバンを捨て、スーツをクリーニングに出し、いつもの週末を過ごした。
テーブルの上にあった小銭も、その土曜には近くのコンビニで弁当に変わっていた。
その日から、今日までもずっと普通の日だ。
なんにも代わり映えがない。
まあせいぜい、鳥のフンが落ちてきたり、電車が止まって帰るのに3時間もかかったりとか注文した海外便でやっと届いた商品が不良品で返品したりしているけど。
その程度のこと、何処かの誰かの身の上にたまに起きることだ。
それが、この2週間のなかで、たまたま僕に当たっただけ。
ただそれだけだ。
ごく普通。
あ、かばんだけは新しいものになった。
買った次の日にセールになって30%も安くなったのはショックだったけど。
まあ、そんなこんなでいつも通りを過している。