ACT33
文字数 526文字
「そうだ、この前なんか買いたいものがあって店に寄ったんだよ。そしたら、偶然に愛しの人に会ってね。いや、いよいよ飽きないよ。」
御幸がニヤリとしている。
「なにかいいものがあったのかい?」
「いいものが有りすぎて目移りしちゃったから、買わなかったけどね。」
と言って、手元で小さくピアノを弾くような仕草をした。
パソコンか何かに注視しろと言いたいらしい。
たしか、彼はIT系の仕事をしていた。
「あとさ、遊びに行ったらいいものを見つけたんだ。」
浅霧は少し表情を変えた。
「ふーん。」
既に、御幸はやつの家に入り込んだらしい。
そして、色々と見てきた。
珍しい、この手の事は普段言わない。
「荷造りが始まってた。色々と周到だよ。」
俺の目から視線を外さずに言う。
住居侵入はれっきとした犯罪行為だ。
それを自分から言い出したのは、それなりに理由がある。
署に帰ったら、直ぐに動かなければならない。
こんな時間に呼び出した理由は、早くしろということなのだ。
「あの子、離しちゃダメだよ。すごい子だから。」
「ありがとう、そうするよ。」
コーヒーがもう殆どなくなってきた。
メロンソーダも、いつの間にか殆どない。
「そう言えば、あっちは?」
「いつもどおりさ、変わんないね。」
それで話す事が済んでしまった。
御幸がニヤリとしている。
「なにかいいものがあったのかい?」
「いいものが有りすぎて目移りしちゃったから、買わなかったけどね。」
と言って、手元で小さくピアノを弾くような仕草をした。
パソコンか何かに注視しろと言いたいらしい。
たしか、彼はIT系の仕事をしていた。
「あとさ、遊びに行ったらいいものを見つけたんだ。」
浅霧は少し表情を変えた。
「ふーん。」
既に、御幸はやつの家に入り込んだらしい。
そして、色々と見てきた。
珍しい、この手の事は普段言わない。
「荷造りが始まってた。色々と周到だよ。」
俺の目から視線を外さずに言う。
住居侵入はれっきとした犯罪行為だ。
それを自分から言い出したのは、それなりに理由がある。
署に帰ったら、直ぐに動かなければならない。
こんな時間に呼び出した理由は、早くしろということなのだ。
「あの子、離しちゃダメだよ。すごい子だから。」
「ありがとう、そうするよ。」
コーヒーがもう殆どなくなってきた。
メロンソーダも、いつの間にか殆どない。
「そう言えば、あっちは?」
「いつもどおりさ、変わんないね。」
それで話す事が済んでしまった。