Disclose18
文字数 590文字
「2つのシステムがウリだと言っても、江尻さんがあなたが関わった課のほうがダントツで売上を上げていたそうじゃないですか。」
「・・・」
目を合わせようともしない。
自分のペースにできないのが面白くないのでは、と結城には見える。
「今もサトウ商事の売上の半分をあなたの開発をベースにしたものが、会社を支えているそうですよ。」
「当たり前ですよ、カブトでできなかったことをつぎ込んだんですよ。そう簡単に誰かさんたちが越せるシステムじゃない。」
イライラはしているが尖った口調ではない。
「じゃ、なぜ辞めたんです?」
そうだ、そんなに屋台骨のようなものを開発した本人がなぜ今他社にいるんだろう、と結城は話を聞きながら思っていた。
しかし今、自分が不用意に話しかけると、流れが変わってしまう可能性があるから、口に出さずにさも自分も色々とわかっている家のような態度を決め込む。
「アイツらが・・・あの課長が居づらくさせるからな、開発時に誓約書も書いてたし。全部おいていかなきゃならなかったのが、頭に来たんだよ。そういう奴らは、死ねばいいんだ。」
と少しずく語気を強くして最後の瞬間は、話し始めた倍くらいの声で叫んでいた。
若干情緒が不安定な要素があるようだ。
しかしそのへんは浅霧も計算のウチらしく
「そういえば、コワーキングスペースっていうんだそうですね、あなたの行きつけの、あの・・・。」
と言って浅霧は結城を指差す。
「・・・」
目を合わせようともしない。
自分のペースにできないのが面白くないのでは、と結城には見える。
「今もサトウ商事の売上の半分をあなたの開発をベースにしたものが、会社を支えているそうですよ。」
「当たり前ですよ、カブトでできなかったことをつぎ込んだんですよ。そう簡単に誰かさんたちが越せるシステムじゃない。」
イライラはしているが尖った口調ではない。
「じゃ、なぜ辞めたんです?」
そうだ、そんなに屋台骨のようなものを開発した本人がなぜ今他社にいるんだろう、と結城は話を聞きながら思っていた。
しかし今、自分が不用意に話しかけると、流れが変わってしまう可能性があるから、口に出さずにさも自分も色々とわかっている家のような態度を決め込む。
「アイツらが・・・あの課長が居づらくさせるからな、開発時に誓約書も書いてたし。全部おいていかなきゃならなかったのが、頭に来たんだよ。そういう奴らは、死ねばいいんだ。」
と少しずく語気を強くして最後の瞬間は、話し始めた倍くらいの声で叫んでいた。
若干情緒が不安定な要素があるようだ。
しかしそのへんは浅霧も計算のウチらしく
「そういえば、コワーキングスペースっていうんだそうですね、あなたの行きつけの、あの・・・。」
と言って浅霧は結城を指差す。