その48

文字数 452文字

時計を見ると、7時半を少し回ったところだった。

まだ、終わっていない仕事があるがとりあえずの目途が立ってはいる。

でも、あの人のことが気になって今日はこれ以上ここでは集中できない気がした。

そこでふと、家電ショップへ行ったほうがいいのではと思い至った。

そうだ、家に帰って万が一パソコンがダメだったときの事を考え、新しいパソコンを買うかもというのを考慮して、今日は近くの大型電気店に見に行こう。

まあ、僕の今の給料じゃ最新式は買えないので若干型落ちのを買うのだろうが、大体の方向性を見るのには画像だけじゃわからないので、実物を見ておくというのは大切なのだ。

それに、家電は気分が上がる。
もしかすると、いい出会いが待っているかもしれない。

思い立ったらこういう気分の時は、即行動したほうがいい。

パソコンをカバンに戻して、飲み物が入っていた容器を捨てると、周りも見ずに、その場を後にした。

5分も駅方面に歩くと、大きな家電屋がある。

1階は、最近また流行りだしたカメラと、スマホのコーナーだ。

カメラの良さは、僕にはわからない。
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登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

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