その19
文字数 471文字
そう、 いつも通り。
小さな会議が終わり、休憩の時間になった。
朝コンビニで買ってきた幾つかのおにぎりとお茶が入ったビニール袋を、デスクの引き出しに入っている買ったばかりのカバンから取り出し、僕にとっての憩いの場である屋上へと向かおうと立ち上がったところで内線が掛かってきた。受付だった。
「江尻さん、受付に警察の方がお見えです。」
と、事務的に言ってきた。
ん?警察?僕に?
(何かしたのか?)
心当たりが無い。
視線が下に下り、手に持った袋が目に入った。
このあと、席に座って聞いているだけのどうでもいい会議が2時間位ある事を思い出した。
休憩は取りたい。
会議はサボりたい。
そういうときだけ、思考がくるくると回った。
それで思わず、
「悪い。今、どうしても手が離せないことしてるんだよ。だから、申し訳ないけど席を外しているから1時間後に来てって言ってもらえる?」
と課長に聞こえないように受話器を覆いながら言うと、受付の人は何の疑いもなく承諾してくれた。
よし、すぐに終わるとは思うけど、ちょっとでも会議をサボる口実が出来た。
そう思ってウキウキしながら屋上へ向かう。
小さな会議が終わり、休憩の時間になった。
朝コンビニで買ってきた幾つかのおにぎりとお茶が入ったビニール袋を、デスクの引き出しに入っている買ったばかりのカバンから取り出し、僕にとっての憩いの場である屋上へと向かおうと立ち上がったところで内線が掛かってきた。受付だった。
「江尻さん、受付に警察の方がお見えです。」
と、事務的に言ってきた。
ん?警察?僕に?
(何かしたのか?)
心当たりが無い。
視線が下に下り、手に持った袋が目に入った。
このあと、席に座って聞いているだけのどうでもいい会議が2時間位ある事を思い出した。
休憩は取りたい。
会議はサボりたい。
そういうときだけ、思考がくるくると回った。
それで思わず、
「悪い。今、どうしても手が離せないことしてるんだよ。だから、申し訳ないけど席を外しているから1時間後に来てって言ってもらえる?」
と課長に聞こえないように受話器を覆いながら言うと、受付の人は何の疑いもなく承諾してくれた。
よし、すぐに終わるとは思うけど、ちょっとでも会議をサボる口実が出来た。
そう思ってウキウキしながら屋上へ向かう。