その42

文字数 508文字

ふと、口うるさい母が今ここにいたら、ブツブツいうかもしれないと思った。
いや、その前にいい感じの食事を作ってくれるのかもしれない。

でも、今度は帰りが遅いことでブツブツと言われるのだろう。
そしたら、きっとまた・・・。

母とは合わない。
だから、一人暮らし をしているんじゃないか。

昔のことを思い出しながら幾つかの画面を流し見て 、最後に買い物で使うサイトへと行き着いた。

買い出しに行けば、重いものもネットで買えばここまで運んでくれる。

そういう便利さに慣れてしまったら、お酒以外のものはまとめ買いをし、週末に届くようにしている。

お酒は、あれば全部飲んでしまう可能性があるので、どうしても飲みたい時にその日に飲む分だけ買いに行く。

まあ、週末は若干多めに買っちゃうけど。

だから、あの晩のように慣れない場所で、自分のペースを乱された状態で出されてしまうと、タガが外れたように飲んでしまうのだ。

とりあえず、かさばるものや飲み物とかを2週間分かごに入れた。

足りないものが無いか部屋中確認して、洗剤とか幾つか追加して登録ボタンを押す。

これで、買い物は終了した。

それから別のサイトで集荷の申し込み をする。

そこまでしたら、アラームが鳴った。
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登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

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