その88

文字数 325文字

さて、課題の首都高へとチャレンジしてみようと思う。

スマホで調べてみると、一旦千葉方面に向かってから湾岸を通って都内に戻れるようだ。

僕には強い味方、ナビがある。
というのが、そもそも甘かったことがあとから身にしみてわかった。

首都高初心者がうかつに考えるべきじゃなかった。

目的地が定かじゃないので、練習のためのルート検索なんてそう簡単にできる用意なんて設定されていなかった。

普通で当たり前のことなのだが。

そこで一計を案じ、その地域の有名なシンボルマークを一旦の目的地にセットしたのがさらなる間違いにつながったことは言うまでもない。

ベテランなら、コースを見てから自分の目的にあったルートを選んで決定するのだろう。

しかし、僕はその大事な行為をせずに設定をした。
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登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

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