その43

文字数 399文字

慌てて 立ち上がった瞬間に事件がおきた。

缶ビールをパソコンに倒して、そしてキーボードの上に零してしまった。

慌てて缶を起こし、電源ラインを抜き、近くにあった布とかティッシュを使って、極力水分を抜くようにした。

間もなくパソコンの電源が自動的に落ちた。

その間、ずっと鳴り止まないアラームにイライラしていた。
とりあえず風呂のお湯を止めに行く。

すぐ戻ってきてひっくり返したりティッシュを突っ込めるだけ隙間に突っ込む。

やってしまった。

とりあえず乾かさなければならない。

ひっくり返したその下に、別の布で水滴を受けるようにおいておく。

バッテリーを外し、無水アルコールを吹きかける。

せめて少しでも。ビールの成分を抜きたい。
アルコールは通電しないが、どんどんと揮発していく。

換気しながら10分くらい格闘したが、振っても振っても中で少し水が動く音が聞こえる。

(奥まではいっちゃったか・・・。)
ちょっと時間がかかりそうだ。
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登場人物紹介

江尻甫(えじりはじめ)・・・このストーリーの主人公。都内の会社でSEとして働いている。ある日、警察から事情聴取を受ける。

浅霧・・・警視庁の刑事。少し風変わりだが優秀。自分の気に入った事件にはものすごく集中して動く。

結城・・・警視庁の刑事。浅霧の同僚。

御幸・・・なんでも屋。浅霧の大学の同級生。違法行為も行う。

三井・・・所轄の新人刑事

高橋・・・浅霧行きつけの喫茶店のマスター

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